館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

どうした日本のハイテク産業

こんにちは。

 

きょう、東芝の臨時株主総会が開かれ、半導体事業の分社化が決まった。何年も前から経営危機がささやかれていたが負債総額は何と一兆円を超えるという。

今年中に分社化した半導体事業の株式の大半を売却するという。

 

ちょっと前にはシャープが台湾の鴻海に買収され傘下に入ったばかり。

f:id:mikawakougei:20170331042626j:plain

シャープも東芝も日本を代表するハイテク企業。東芝半導体メモリの雄、シャープの液晶技術は世界トップクラスだ。

大企業の経営のかじ取りは僕には良く分からないが、経営難だからと言ってみすみすこれらのハイテク技術を外国に売り飛ばしてしまっていいのだろうか。

日本の今の繁栄を築いてきたのは日本の物づくり、それをけん引してきたのがハイテク産業だ。

 

技術立国と声高に叫びながら、ハイテク企業が外国資本に乗っ取られるのを日本政府はただ見ているつもりだろうか。

1971 マスタングマッハ1 左クォーターパネル5 フルクォーターパネル

こんにちは。

 

前回、左のクォーターパネル分解中に迷いがあると書いた。

それは左も右と同じような修復をするのかどうかという迷いだ。

 

以前、所沢のレストアラーに見てもらったときに、「我々はこんなに長い溶接はふつうしない。」と言われたからだ。みよし市のM板金塗装屋も「こんなに長い溶接はやったことが無い。」と言っていた。

右はなんとか奇麗に修復できたのでやればできるのだけれど、丸ごと交換できるのであれば、そのほうが溶接は少なくて済み、ひずみも少ないはずだと考えていたのである。

 

折しもダイナコーン社からフルクォーターパネルが発売された。右側を交換するときにはまだ発売されていなかったレプロだ。

価格は前回購入したパネルの4倍。送料を入れると一つ15万円くらいにつきそうだ。

f:id:mikawakougei:20170330042038j:plain

決して安い買い物ではない。これまでのように届いた商品が期待外れだと泣くに泣けない。

僕はオリジナルの型紙を取って商品と比べてみてもらうことにした。

 

この辺は何度も取引をして気心が知れてきたNPD社だから頼めることだ。ほかの会社では無視されるだろう。わざわざ商品を開梱して型紙を当て、撮影しなければならないので、先方にしてみれば迷惑この上ない話なのだ。

 

そして送られてきたのがこの写真。

僕が一番気にしていたオーバーフェンダー部分のライン。 ピッタリだ。

f:id:mikawakougei:20170330043450j:plain

 

続いてホイールアーチすぐ前。よく合っている。

f:id:mikawakougei:20170330043904j:plain

 

最後にドア寄り。あまりたくさん型紙を送っても嫌がられるので3枚にした。

ちょっと右半分のラインの膨らみ具合が違うが、右クォーターの経験でこれくらいは修正できそうだ。

f:id:mikawakougei:20170330044125j:plain

 

ここまでしてもらって注文しないのも気の毒なので、あとは運を天に任せて、

 

注文することにした。

常連さん

こんにちは。

 

夕暮れ前のいっときを決まってネムノキの梢で羽を休める鳥たちがいる。

 

美術館の前に、ボウガシの根元から勝手に生えたネムノキが今では大きくなって、夏ともなれば焼け付くアスファルトの上に優しい日陰を作ってくれる。

冬の今は葉を落として枝だけの殺風景な姿を呈しているが、夕方になるとここに小鳥の花が咲く。

f:id:mikawakougei:20170329042316j:plain

 

決まってやってくるのは丸々と太った茶色の小鳥で、大きさはスズメの倍くらい。

たいてい4~5羽止まっている。

おもしろいのはこんなちっちゃな鳥たちにも個性があって、それぞれ違った行動をする。

 

5時を回った頃、僕が美術館トイレの電源を切り、門を閉めに行く時だ。

僕は鳥たちを見ないようにして歩いていく。鳥たちは僕を見ていて目が合うと逃げてしまうからだ。

 

目を合わさないでも近くを歩いただけで真っ先に逃げて行く小心者が一羽いて、そいつは「キーキー」鳴きながら北の畑の方角に飛んでいく。

門と外の駐車場を閉めて帰ってくる頃にはまだ3羽くらいいて、僕が見上げるとそのうちの2羽が畑の方に飛んでいく。

 

最後に残った1羽は僕が走ったり手を叩いたりしなければしばらくそこに止まっている。

f:id:mikawakougei:20170329042615j:plain

 

度胸がいいのかおおらかなのか分からないが、僕はこいつが気に入っている。

 

それにしても彼らは毎日ここで何をしているのだろう。井戸端会議だろうか。

「きょうはどうだった?」

「まあまあかな。」

「おいらさっぱりだよ、はらへった。」

「わたしも。」

 

最後までここにいたこの子は、

「きょうも一日がんばったな~」

 

ってか。

中京テレビ キャッチ!

こんにちは。

 

きょうは休館日だが中京テレビさんの取材打ち合わせがあった。

「キャッチ!」と言う番組で、午後の3時50分という半端な時間のスタートだ。

f:id:mikawakougei:20170328035710j:plain

 

僕はこの時間、仕事なので番組を観る機会は無いが、中京テレビさんには今までに何度も取材でお世話になっている。

今回は東海地方の珍スポットを訪ね歩くという企画らしい。

 

以前、うちにやってきたフリーライター大竹敏之さんという青年が「東海珍名所九十九ヶ所巡り」という本を出していて、その中にうちも紹介されたのだ。

f:id:mikawakougei:20170328041357j:plain

 

その珍名所を中京テレビが紹介するというもの。

大竹さんめ、いいお客さんをつかんだな。(笑)

 

まだ企画の段階だが、企画が通れば放送は四月の終り頃になるらしい。

 

うちは珍名所だよ。(笑)

1971 マスタングマッハ1 ダイナコーンクォーターパネル

こんにちは。

 

レストア作業を何年もやっていると素人の僕でさえいろんなことが分かってくる。

例えばパネル。

 

フェンダーだとかドア、クォーターパネルやテールライトパネルといった板金の交換部品のことだ。

たいていは台湾製で、中にはカナダ製もある。米国製は見たことが無い。

アメリカのパーツショップも結局は台湾から輸入してわざわざ日本に発送するわけだ。

中には商品すら在庫せず、ウェブサイトだけで販売をする「ドロップシッピング」(直接製造者が発送する)をしている店もある。

 

余談になったがパネルには相当出来不出来があって、商品を注文して届くまでどんな品物がるか分からない。品質のばらつきがあるということだ。

酷い商品に当たると取り付けるのに本当に苦労する。そんな苦労をするくらいならもう一つ買ってみようかという気持ちにもなろうというものだ。それすらばくちだが(笑)。

 

ダイナコーン(Dynacorn) と言えばパネルのトップブランドだ。少なくとも僕はそう思っているのだが、以前購入したクォーターパネルの精度がイマイチだったのでダイナコーンブランドのクォーターパネルを購入することにした。 苦労して何日も修正に費やすくらいなら少々高くても買い直した方が得だと考えたからだ。

 

セントレアでダイナコーンクォーターパネルをトラックに積み込む僕。dii というのはダイナコーンブランドのロゴだ。この中にクォーターパネルが入っている。

f:id:mikawakougei:20170327042225j:plain

 

意気揚々と自宅に到着。さっそくパッケージを開封する。

 

あれっ?なんだか似ているぞ。左が以前購入した物。右が今回取り寄せたダイナコーンのクォーターパネルだ。

f:id:mikawakougei:20170327042859j:plain

 

左のラベルを見ると「CHL」というロゴマークのついたラベルが。

f:id:mikawakougei:20170327043056j:plain

 

一方ダイナコーン製の方には‥、同じようなラベルが。品番はどちらも「LG-10-024/LH」だ。他の数字記号も全て同じ。

f:id:mikawakougei:20170327043344j:plain

 

いっしょやん。

 

店に抗議のメールを入れるも、

「これがダイナコーンブランドです。」という回答だった。 つまりOEM商品だったのだ。

 

僕の期待は打ち砕かれた。

超多忙なきょうの土曜日

こんにちは。

 

きょうは土曜ステンド教室の日。午前と夜の教室があるうえに、ガラスオーナメント作りと月末までにアパート二部屋クリーニングしなきゃならない。僕とカミさんは美術館終了後、隣のアパート(オーナーである)で浴室などのクリーニングを行った。明日も続けるつもりだ。

 

先日、MSNニュースで『家賃減収、大家が提訴へ レオ〇〇ス21「10年不変」』

という記事があった。

僕も折を見て「アパート経営に手を出すな!」という記事をこのブログで書きたいと思っている。

老後の安定収入をもくろんで業者の口車に乗り、安易にアパート経営に乗り出すと、安定収入どころか重荷を背負わされて泣きを見るぞ、と言いたいのだ。

 

 

さて、話をステンド教室に移そう。

きょう二人の生徒さんが作品を完成させた。最初にご紹介するのはTDさんの六面ランプシェード。デザインはいたってシンプルだが、メインのガラスにいいものを選ぶことでここまで味わいのあるものになる。

f:id:mikawakougei:20170326043628j:plain

 

スタンドはどっしりと重量があり、安定したものだった。

f:id:mikawakougei:20170326044048j:plain

 

 

続いてはKMさんのあんどん。以前にもご紹介したが、やっときょう電球が入った。

ガラスの選択が良かったので華やかで可愛いあんどんになった。

f:id:mikawakougei:20170326044225j:plain

 

上から見ると何ともファンタスティックな作品だ。

f:id:mikawakougei:20170326044435j:plain

 

 

最後にIGさんの製作途中のランプシェード。デザインはシンプルな幾何学模様だが、色のコーディネートがうまい。

f:id:mikawakougei:20170326045053j:plain

 

実はこの後、立体に組み上げた。

次回の教室では完成できるかしら。

ガラスオーナメント 裏面彫り

こんにちは。

 

表面の社名、賞名彫りが終わって色付けも終え、現在裏面のミッションの段彫りに入っている。

f:id:mikawakougei:20170325025431j:plain

 

きょうまでに3個彫りあげた。かかりっきりで一個当たり1日半だ。

このペースなら間に合う。だけど何が起こるか分からないので気を抜かずに頑張っていこう。

前にもお話ししたが、今回はよりダイナミックに見せるために立体的な彫りに挑戦している。

f:id:mikawakougei:20170325030009j:plain

 

彫金などで言う「肉彫り」という手法に似ている。

写真では判別が難しいが、両眼で見ると明らかに中央が膨らんで見える。

f:id:mikawakougei:20170325031459j:plain

 

正直言って採算は合わないが、新境地を開拓する楽しさの前には儲け度外視だ。(笑)