こんにちは。
美術館のエアコンが遂にいかれた。 しかもこの猛暑のさなか、2台も。
うちのミュージアムにはエアコンが7台あるが、その全てがダイキンのエコアイス。
エコアイスとは2000年当時、国の補助金付きで販売された省エネエアコンで、夏は深夜電力で氷を作り、昼間に氷の蓄熱を利用して冷房の電気代を節約するというもの。冬は深夜電力でお湯を沸かし、昼間の暖房に当てる。
電気代が安く上がるということで大いに期待されたものだが、実態はとんでもない食わせ物だった。
夜間に氷を作ったりお湯を沸かす蓄熱運転をするため、夜間のAM1:00からAM6:00の間はエアコンが使えない。普通の会社なら問題は無かろうが、僕のような創作活動する人は深夜に仕事をすることも少なくない。
夏は暑い室内で汗をかきかき仕事をしなければならない。
それと壊れやすい。深夜蓄熱運転のためにコンプレッサーが稼働し、昼間は冷房や暖房の運転のためにコンプレッサーを運転する。
昼夜運転をするのでコンプレッサーには通常の2倍の負荷がかかる。
これまで修理を重ねながら使ってきたが、ついに補修部品も終了となったわけだ。
それとタンクの水が蒸発し、頻繁に水の補給をしなければならなかった。これは本当に鬱陶しい作業だった。
更に一番気に入らなかったのがそのどでかい蓄熱タンク。1階窓の半分ほどの高さがあり、1階から見えるのは半分エコアイスのタンク。これが建物の周囲を囲んでいるのだ。しかも窓の真ん前を。
右がタンク、左手前が室外機。中央寄り左奥が新しいエアコンの室外機。
エコアイス1台分が抜けてすっきりした窓。
左がエコアイス、右が新機種。
2台で120万円の出費は超痛いが、エコアイスの煩わしさからこれで少しは解放される。