館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 クォーターパネルの修正

こんにちは。

 

ダイナコーン社製フルクォーターパネルは非常に良く出来たレプロだ。今まで買ったダイナコーン製品の中でも特にいいと思う。

但し、そのまますんなりと付くかといえば、それはノーだ。

仮に付いたとしてもラインの揃わない見苦しい出来になってしまうだろう。

 

そこで僕はオリジナルとダイナコーン製を詳細に比べた。そして修正しなければ見苦しくなるであろう部分を調べ上げた。取り外したオリジナルを捨ててはいけない理由がここにある。

そして修正箇所はざっと12か所。どれも難しい修正ばかりだ。

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それだけではない。オリジナルの本体側もクォーターパネルを取り付けるまでに仕上げなければならない所がある。

取り付けてしまってからでは手が加えられないのでよくよく考えてあぶりだす。

 

なんと16か所。

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まだまだかかりそうだ。

熱田さん初詣 二度引きみくじ

こんにちは。

 

神楽の舞の余韻に浸っていた僕たちは本宮でお参りをし、今年一年のお札を頂く。

 

そうそう、ここまで来たら新年のおみくじをひかないと。

去年の僕は第十二番の半吉だった。だけどその内容はあまりいいことは書いてなかった。今年は八方ふさがりも明けたし、お祓いも受けた。おまけに神楽も見られた。

きっと今年はいい運勢だろう。

 

六角だったか八角だったか覚えていないがおみくじの筒を振る。

よーく振る。

出てきたのは三十番。末吉だった。その内容は‥、あまりいい事書いてない。

カミさんは小吉だったが内容は期待外れだったようで、

「なにこれ。やだ、こんなの。 もう一回引く。」

「え゛~っ!また引くの?」と、僕。

「せっかくここまで来たのに、いい気持ちで帰りたいじゃない。いい? 運勢は毎日変わるものなのよ。今引いたのはきょうの運勢。これから引くのは明日からの運勢。もっかいひく。」

「ちょっと何言ってんだかわかんないんだけど。」

「何がわかんないのよ。引くよ。」

 

僕も気に入らなかったのでもう一回引くことに。

おみくじの筒を前回よりもよ~く振る。

三十番が出たら戻そう。

 

はたして出たのは‥、三十二番だった。今度は吉だ。

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カミさんは今度も気に入らないと見えて「もう一回引く?」 と聞いてきた。

 

3回目はさすがに「もういいよ。」と、答えたが。

 

カミさんの根拠のない前向きさには時々感心する。オレもあやかりたい。

 

さて、おみくじの内容は‥、

願望 「急ぐべからず」が「あせるべからず」に変わり、

旅行は「盗難に注意」が「控えよ」に。

肝心の商売は「利少なし」が「利少(すくな)し」に変わらず。

 

ダメだこりゃ。今年も儲けは無さそうだ。

 

熱田さん、ちょっと辛くね?

熱田さん初詣 神楽の舞

こんにちは。

 

🎶 やさしい~ 杜には~ 神話が~ 生きてる~ 🎶

 

神宮の公式サイトに境内での写真撮影は控えましょうとあったので、この鳥居の中は写真撮影は止めた。

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本宮右横の授与所で受付を済ませ、玉串を受け取るとその奥にある神楽殿に入る。八方ふさがりだった去年もここでお祓いを受けた。ただし、5月だった去年のお祓いとは人出がまるで違った。

楽殿のホールに入ると私服の参拝者のほかにダークスーツのビジネスマンらしき殿方が大勢待っている。

去年も感動したが、さすが天下の熱田さん。建物が素晴らしい。全てが巨大で神々しく、威厳に満ちている。

空調はしっかり整っていて、こんな寒い日でも快適だ。

 

しばらくすると案内の巫女が現れ、ご祈祷の間に通された。神聖な場所なので写真撮影やビデオ撮影はお控えくださいと念をおされる。

中は300人はゆうに座れる広さがあり、天井は高い。

 

やがて雅楽奏者が3人入場し、厳かな雅楽が始まった。生演奏で聞けるなんて。

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宮司祝詞が終わると、煌びやかな装束をまとった巫女が二人、鈴を持って現れた。

名古屋市内の会社が新年の神楽を奉納したようで、一般の僕たちも一緒にその神楽の舞を拝見する幸運に恵まれた。

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(ネットよりイメージ)

雅楽演奏に合わせて舞が始まる。

二人の巫女の舞いはゆっくりとした動きながら滑らかで息はぴったり合っている。荘厳のなかに優雅さを湛え、それでいて清楚だ。

これぞ神に捧げる舞だ。

まるで劇場で見ているかのような美しい舞に皆言葉を無くして見入っている。

お祓いが終わって神楽殿の外に出た時、カミさんが

「渋滞で入場を待っていた時はもっと後の日に来れば良かったと思ったけど、神楽の舞を見せてもらってきょう来てよかったと思ったわ。待った甲斐があった。」と目を細めた。

僕も同じことを思っていた。

 

最近では「神対応」とか「神ってる」などという言葉が気軽に使われるが、ここに来ると神様は決してそんな安っぽいものではないとあらためて思う。

神様とは人知の遠く及ばない崇高なものだ。軽々に語ってはならない。

熱田さん初詣 キャバ嬢風の女性

こんにちは。

 

きょうは休館日。朝から強風が吹いていたが熱田神宮に初詣に出かけることにした。

去年は1月に在所の父が亡くなり、百か日法要が終わった5月に初詣したのだった。5月ということで駐車場は空きがあり、苦も無くすんなりとお参りができたが、そのつもりで出かけた今日、神宮の門の前はどこも大渋滞。

名鉄神宮駅前の東門は空きを待つ車の列が1キロ近く続き、これでは1時間たっても入場できそうにない。僕らは神宮を一周して南門に回った。

東門と違い、大通りに面していないため東門より空いていた。マイナーな感じがする南門だが実はこちらが正門だ。

 

駐車場が小さいため退場者の車が出ないと空きができない。係員の誘導に従って順番を待つ。

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正門に向かう道の右側には鰻のひつまぶしで有名な蓬莱軒の店があり、昼時ということもあり賑わっている。蓬莱軒の客も多く、道向かいにある蓬莱軒の駐車場に入るため渋滞の列の隙間を通って蓬莱軒の駐車場に入る車も多い。

 

そんな中で、黒塗りのベンツクーペが僕らの車の右から回り込んで神宮の誘導係員に蓬莱軒に行くから駐車場に入れてくれと言っている。

ベンツには助手席の窓を開けてタバコをくゆらす化粧バッチリのキャバ嬢風の女性が乗っている。ドライバーは若い男性だ。

渋滞の列を待つ僕らを横目に蓬莱軒の駐車場に入ったその二人は駐車場から出ると蓬莱軒を気にしながらも店に入るわけでもなくそのまま神宮の正門に向かった。

車の列に並ぶのが嫌で、客の振りをして蓬莱軒の駐車場を利用したようだ。

やれやれ。これから神様にお願いをしようという前にこういうずるいことをして、神様は願いを聞き届けてくださるかしら。(笑)

 

彼らに遅れること15分。僕らは正門の駐車場に入ることができた。

真っ先に向かったのは宮きしめんのあるトイレ。そこで先ほどのキャバ嬢風女性を見かけた。彼氏がトイレから出てくるのを待っているらしい。缶ビールをあおりながら。

 

さ、そんなことはどうでもいい。

僕が来た目的は初詣とお祓いをするためだ。厄除けのお祓いをしてもらうためだ。

カミさんが「商売繫盛じゃないの?」と言ったが僕は去年マムシを18匹も駆除したことからマムシ供養をしたかったくらいだ。

 

商売よりも厄除けが先だ。

写真コーナー背景 LED取付け3

こんにちは。

 

きょうは一日雨。お陰で客足は絶えなかった。

入館料値上げの影響を少し心配していたのだが、それは全く感じられない。むしろ写真撮影解禁で若いお客様が増えたように思う。

 

さて、より美しい写真が撮れるようにと只今製作中の写真コーナー背景「月の鏡」にLEDの取付け作業をしている。

やっと半分近くまで配線できた。

 

下地の塗装をハンダ熱で侵さないように注意しての作業だ。

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ほぼ一日中前かがみの姿勢なので、時々背筋を伸ばしながら作業しているが背筋と腰が痛い痛い!

こんな作業幾つまで続けられるだろう。年は取りたくないね~。

 

試しに点灯してみた。少し暗くして撮ったのでカメラがぶれて像がボケてしまったが、カミさんが見に来て「わぁー、キレイ!」と感嘆の声を上げた。

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表から見たいところだが焦ってはいけない。楽しみに取っておこう。

 

来週までには展示できるだろう。

パンク修理のお客様

こんにちは。

 

きょうは久々に穏やかな日。連日、曇りの風ビュービューだったので屋根瓦の塗装ができず、少々焦っていたのだ。

塗装を終えて屋根から降りるとき、美術館前の駐車場で高級車でやってきた初老の紳士が車から降りて何やらケータイで電話をしている。

別に珍しい光景ではないのだが少々電話が長いので気になった。

 

教室へ戻るとカミさんがやってきて、

「お客様の車がパンクして、JAFを呼んだんだけど5時20分ごろになるんだって。閉館時間を過ぎるかもしれないけど、駐車場をお借りしてもいいですかと聞かれたから、いいですよと答えておいたからね。」

と話した。時計を見ると4時半だ。1時間も待たれるのか。

 

車を見に行くと後輪のタイヤが少しへこんでいる。徐々に空気が抜けているようだ。

これでは高速は走れない。

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JAFが到着するころには真っ暗になる。

お客様はご夫婦で、運転席のご主人はシートを倒し、休んでおられた。助手席の奥様はパソコンのようなものを膝に乗せて何かをしておられた。

僕に気付いた奥様がご主人を起し、運転席の窓を開けた。

JAFが来る頃には暗くなると思います。明るい所へご案内しますからよろしかったらどうぞ。」と僕は声をかけた。

ご主人は「ありがとうございます。そうします。」と言って僕の後を車でついてきた。

 

美術館隣りの軒先には明るい蛍光灯がある。ここならJAFも修理がしやすいだろう。

 

僕はそのあと教室へ戻ったが、このお客様が気になって仕方がなかった。なぜなら楽しいはずの旅行が旅先のトラブルで楽しみを削がれた格好だ。

僕にも昔旅先でのトラブルはあったが、それまでの楽しさが一気に吹き飛んだのを覚えている。

 

このお客様にも折角来ていただいたのに嫌な思いでお帰り頂くのはお気の毒だ。

僕はたまたまあった頂き物のチョコレート菓子を2つ持って助手席の奥様を訪ねた。

 

「頂き物ですが、これを食べて気を取り直してください。」

不便な思いを少しでも和らげて欲しかったからである。

お二人は明るい表情で「ありがとうございます。お気遣いいただいて。」と答えてくださった。

 

結局JAFが来たのは5時20分過ぎ。1時間半もお客様は待ったわけだ。

その後も道向かいの駐車場に車を移して6時近くまで作業をしていた。

 

どうぞこのお客様に嫌な思い出が残りませんように。

1971 マスタングマッハ1 Dynacorn製ドア 現物写真

こんにちは。

 

NPDよりDynacornのドア写真が届いた。実に32枚もの写真だ。

その一部をお見せしよう。

こちらはフロント側の断面だ。

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マスタングの特徴であるサイドラインの出っ張り。型紙の当たり具合が少し右にずれているが曲線はおおかた型紙通りだ。

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肩の部分が当たっているので型紙との間にすき間ができてしまっているがラインはおおよそ合っている。プレスのエッジはオリジナルよりもシャープだ。

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オリジナルよりもシャープな印象を受ける。

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こちらはドアのリヤ側。

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アサイドのカーブは若干違う。オリジナルの方がわずかに丸っこい。

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ドア下部のリップ部分。下の方に少しすき間ができているが、これは多分レプロが正しい。オリジナルは錆穴をふさぐために鉄板が貼られているからだ。

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僕が気にしていたリヤ側の出っ張り部分。オリジナルよりもやや山が低い。

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これだけの写真を撮ってくれるのは恐らくNPDだけだ。担当のJTさんには感謝したい。

 

僕は結局このドアを買うことにした。

オリジナルが錆を落とす程度で使えればそれに越したことはないのだが、錆穴をふさぐために大きな鉄板がリベット止めしてあるオリジナルはそのまま使う気にはなれない。

 

断っておくが、ここの写真を見て、Dynacornドアがこの形に出来ているとは思わない方がいい。シートメタル製品は個体差が結構あって、商品が到着してみないと分からない。

 

今回はこの写真の個体を送ってもらうようJTさんには確約を取った。