館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

三河線のディーゼル車製作2 ボデーを作る1

こんにちは。

 

きょうは寒い日だった。歴史的最強寒波到来と言われていて、北海道では猛吹雪に見舞われ、日中の最高気温がマイナス15度という、ちょっと想像できないような寒さだ。

幸い愛知県にはその寒波が下りて来ておらず、寒いながらもいつもの2月といった感じだ。

 

さて、きょうは名鉄三河線ディーゼル車のボデーを作る。前にも書いたが、トミックスのNゲージ車載カメラ付き車両ではスケールが合わないからだ。

図面を描いてコピーし、両面テープで1mm厚の発泡塩ビ板に貼る。

板を塗装するだけではのっぺらな車両になってしまうので、立体感を出すために窓を切り抜く。

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切り抜いた窓を精密ヤスリで整える。

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窓とドアの切り抜きが完了。

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貼り付けた図面を剥がす。

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一枚ずつ切れたサイドと前面。

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車両は2両作るのでサイドと正面を各4枚作る。

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まだまだかかる。

1971 マスタングマッハ1 ルーフの切り取り

こんにちは。

 

今回はルーフのリップ部分を切り離す。クォーターパネルと重なり合う溶接部分だ。

なぜここを取り外すのかというと、ここはクォーターパネルの上にルーフがかぶさっているところで、ここを切り取らないと新しいクォーターパネルがはめられないからだ。

切り取ったリップは後でルーフに接続し直す。

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下から出てきたのはクォーターパネルのきれっぱし。酷く錆びていて、錆がかさぶたのように固まっている。

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そのきれっぱしを取り去って現れた躯体。

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毎回、確信するのが鉄板の合わせ面は錆の発生源だ。ここをどう防錆処理するかで車の耐久性はずいぶん変わってくるに違いない。

特にハンダ盛りしたクォーターパネルとルーフの間は錆が酷い。

 

そして取り外した旧クォーターパネルの上の部分。前回の修復で取り外さなかったところだ。やはり鉄板の合わせ面の錆はひどいもので、周りからいくら防錆塗料をぶっかけようが全く合わせ面には届いていない。 浸透性の良さを謳った「必殺!錆封じ」も全く浸透していない。これでは防錆は望めない。あまり過剰な期待は禁物だ。

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クォーターウインドウの後部。

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今回は気持ちよく防錆が出来るように全部取り外す。

三河線のディーゼル車製作1 ルーフを作る

こんにちは。

 

ここんとこちょっとフラストレーションがたまっている。

思うように仕事ができないからだ。仕事というのはジオラマ製作。

 

何かと野暮用が多く、集中して作業できない。きょうは歯科検診で2時間ほど工房を抜けた。

野暮用なんて言うと歯科衛生士さんに叱られそうだ。歯科検診は大切なことだから。

分かっちゃいるけど愚痴が出る。

 

さて、本題に入る。 きょうから名鉄三河線ディーゼル車作りに入る。面倒な作業だけどいつかやらなきゃならないと思っていたので、この際始めるとする。

まずは列車のルーフ(屋根)から作る。

ボデーはトミックスのNゲージシャシーに被せるので出来るだけ軽く作らねばならない。重いとバランスを崩して脱線するかもしれない。ディーゼル車の本物はルーフが丸い。

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0.5mm厚の硬質塩ビ板を紙管に巻き、ドライヤーで温める。 しかしドライヤーでは十分に加熱できず思うような曲げにはならなかったため、結局はヒートガンを使った。

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何とか曲がった塩ビ板。これを短冊に切ってルーフにする。

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きょうできた作業はこれだけ。

 

やんなっちゃう。

名鉄三河線 碧南-吉良吉田3 懐かしの駅

こんにちは。

 

今回はブログというより、懐かしい三河線の駅の思い出を写真でご紹介します。

見たい人もきっといるはず。

 

前回は我が家の最寄り駅である三河楠駅をご紹介した。今回はさらに南に下って西一色駅。

県立一色高校の最寄り駅で生徒さんたちが利用していた。

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駅舎は無かったが駐車場が広く、トイレもあって立派な駅だった。

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さらに南に下ると三河一色駅がある。

駅舎も立派で駅員もいた。

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一色町の観光案内所もあった。ここから一色港の渡船場まで近く、今はアートの島として有名な佐久島へ渡ることができる。

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駅のすぐ隣には売店があって、おでんやおにぎり駄菓子などを売っていた。

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売店の中。後ろの日めくりは3月29日。廃線の3日前だ。

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さらに南へ下って線路は東に向きを変える。たどり着いたのは終点の吉良吉田駅だ。

吉良吉田駅は現在もある。名鉄西尾線の終着駅であり、蒲郡線の始発駅でもある。

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吉良吉田駅から折り返して碧南方面に向かいます。ここは吉良吉田駅のホーム。

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列車の中は別れを惜しむ大勢の客で賑わっていました。

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津高架橋の上。前方左に楠村の天満宮の森が見える。

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碧南市の棚尾駅で途中下車。ここから歩いて商売の神様、碧南の毘沙門様へお参りに行く。

板東英二の「そこ知り!坂東リサーチ」で辿ったルートなのであります。

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今回はこのへんで・・。

 

1971 マスタングマッハ1 右クオーターパネル取り外し 補強板外し

こんにちは。

 

右クオーターパネルを外し、前回インナークォーターの塗装を剥がした。

今回は残ったクォーターパネルの切れ端を取り外す。まずはクォーターパネルとロッカーパネルの接続部。前回、自分で溶接した所だ。

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次にクォーターウインドウの補強板。

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スポット溶接を外す際、金ベラが変なところに入って補強板を切ってしまった。

ここは補修しないといけない。

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鉄板の合わせ面はことごとく錆びている。今までこの車体を見てきて確信することがある。メッキ鋼板と言えど、長期的には防錆力が弱いということ。やはり塗装で空気と水分を遮断した方が防錆力があるようだ。

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サンドブラストで錆を取る。鉄板の切れが良く分かる。

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錆は取れたものの表面はかなり荒れている。

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スポット溶接を外した穴はそのまま次のプラグ溶接に使うため塞がない。

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錆クレーターで鉄板が痩せているため、補強を兼ねてハンダで防錆をするつもりだ。

緊急事態発生!スフィアが止まった

こんにちは。

 

「社長! 緊急事態発生! スフィアが動かない!すぐ来てください!」

お昼の食事を摂っていた僕の所へ、美術館から内線電話でカミさんの緊迫した声が届いた。

日曜の午後2時ごろ、混雑がピークを迎える時間帯だ。

 

動きっぱなしのスフィアがオーバーロードで故障したか? まさか。

急いで館に行くと行列は1階受付まで達していた。

 

カミさんが「お客さんがスフィアが急に真っ暗になって止まったと、受付まで知らせに来たの。私、すぐに行ってみたけどスイッチは入っているけど何にも動いてなくて真っ暗なのよ。」

どういうことだ?

 

スフィアの制御盤を開けてみる。確かに電源はオンになっているが、電力が来ていない。

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ブレーカーが落ちたか?

今度は2階の配電盤を開けてみる。ブレーカーに異常はない。ならばと急いで1階の主電源を見る。やはり異常なし。

 

どこがいけないんだ?

 

スフィアの配線工事をしてくれたM電気のYさんの携帯に電話してすぐ来てもらうよう頼んだ。が、到着までには時間がかかる。

カミさんは最悪チケットの払い戻しを考えていたが、何かを思い出したように2階へ駆けあがった。「切ってはいけ・・・・。」僕に何か叫んでいたがよく聞こえない。

 

しばらくしてスフィアの電源が戻った。故障ではなかったのだ。

 

二階には各種照明のスイッチボックスがあるが、その中に「切ってはいけない」と書かれたスイッチがある。

このスイッチには開館以来18年間触れたことが無く、なんのスイッチかを忘れていたほどだ。このスイッチがスフィアの主電源だったのだ。カミさんはそれを思い出した。

どうやら行列に並んだお客さんが壁にもたれてスイッチを切ってしまったらしい。

 

こういう仕事をしているといろんなことがある。(笑)

 

 

名鉄三河線 碧南-吉良吉田その2 三河楠駅

こんにちは。

 

三河楠駅は大昔、僕が幼い頃は小さいながらも駅舎があって駅員さんがいた記憶がある。ただし、この記憶は当てにならない。他の駅と勘違いしているかもしれない。

我が家から500メートルほどの距離にあって、天気によっては電車の音が間近に聞こえたものだ。

僕が高校くらいまでは架線のある電車だったが、いつの間にか架線は消え、ディーゼルエンジンで動く車両になった。

写真の向こうは平坂方面。松林があるのは楠の天満宮だ。

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これは別の日の写真。廃線が決まるまではほとんど乗降客はいなかった。

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三河楠駅。

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駅の看板。次の駅は名古屋方面が三河平坂(へいさか)、蒲郡方面が寺津(てらづ)だ。

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モデルさんに立ってもらった。

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一両だけの車両が田舎っぽくて可愛い。こんなのが田園風景や鉄橋の上を走っていたら思わず写真に収めたくなる。

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駅の裏側。放置自転車がたくさんあった。

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寺津方面に行く2両編成。春になれば満開の桜が生徒たちを見送った。

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夜の三河楠駅。仕事帰りのお父さんたちを自宅へと送る。

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遠ざかるテールランプに哀愁が漂う。

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きょうもお疲れさま。