館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

マスタング レストア

やっとかめのセントレア2

こんにちは。 税関職員は30歳前後とみられる男性と、20代後半と思われる女性の二人。 どちらも背中に「税関」と白く書かれた紺色の作業着と紺色のズボン。男女とも同じ作業着だ。 「今から一緒に保管倉庫まで荷物を取りに行っていただきます。私たちが先…

やっとかめのセントレア1

こんにちは。 きょうは休館日。二日ほど前に到着したLH(左側)ドアの引き取りに行く。 やっとか目のセントレア(中部国際空港)だ。もう、何度も来ているので要領は心得ている。 今回の荷受け代理人は東陽倉庫さん。ファミマのすぐ北側にある5階建ての建物。以…

1971 マスタングマッハ1 左クォーターパネル5 フルクォーターパネル

こんにちは。 前回、左のクォーターパネル分解中に迷いがあると書いた。 それは左も右と同じような修復をするのかどうかという迷いだ。 以前、所沢のレストアラーに見てもらったときに、「我々はこんなに長い溶接はふつうしない。」と言われたからだ。みよし…

1971 マスタングマッハ1 ダイナコーンクォーターパネル

こんにちは。 レストア作業を何年もやっていると素人の僕でさえいろんなことが分かってくる。 例えばパネル。 フェンダーだとかドア、クォーターパネルやテールライトパネルといった板金の交換部品のことだ。 たいていは台湾製で、中にはカナダ製もある。米…

1971 マスタングマッハ1 クォーターパネルライン確認

こんにちは。 僕は左のクォーターパネルを交換する前に、果たして自分のマスタングのラインが正しいのかどうか知りたくなった。 懇意にしていただいているマスタング仲間が静岡県富士市にいる。僕のマスタングから採った型紙を持って比べてみさせてもらうこ…

1971 マスタングマッハ1 左クォーターパネル4 分解スタート

こんにちは。 右を分解したときの経験から初めての時のような不安はない。まずはホイールハウスとクォーターポストの間を切る。 なぜここから切るのかは僕も良く分からない。ユーチューブ動画を参考にしたからであるが、恐らくクォーターパネルの腐食は下の…

1971 マスタングマッハ1 左クォーターパネル3 型取り2

こんにちは。 プロのレストアラーに曲線の溶接なんてしないと言われながら、他にいい方法が浮かばないので性懲りもなく右側と同じ手法で修復することにする。 「へび」と呼ばれる曲線用自在定規を使ってアーチを描く。 錆は下半分に集中しているので右側と同…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル16 テールの修正2

こんにちは。 下地に染めQの必殺錆封じを塗り、半乾きになったところで同じく染めQのアルミパテを塗る。 パテ塗り1回目。このとき、リヤバランス(黒のスカート)を取り付けた状態で盛り付ける。リヤバランスとカーブを合わせるためである。この時リヤバラン…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル15 テールの修正1

こんにちは。 レプロのパネルはオリジナルと似て非なるものである。 クォーターパネル最後部の下の形状はリヤバランス(バンパー下のスカート部分)との取り合いで、ぴったり合っていないと不細工だ。 ところがここの形状はオリジナルとはかなり違う。ライン取…

1971 マスタングマッハ1 左クォーターパネル2 型取り

こんにちは。 レストアをするうえで最も気を付けなければならないのがオリジナルの寸法やラインを失うことだ。 僕はパネルを分解したり切断するときは可能な限り寸法やラインをスケッチすることにしている。 なぜならレプロはオリジナル通りの形にはできてい…

POR-15の衝撃 動画追加

こんにちは。 以前「1971 マスタングマッハ1 POR-15の衝撃」という記事を書いた。 POR-15のラストプリベントが錆の無い鉄板には密着しないという内容の記事だ。 mikawakougei.hatenablog.com 今回、錆止め塗装をやり直すことにしたので、POR-15をヘラで剥が…

1971 マスタングマッハ1 左クォーターパネル1 塗装剥がし

こんにちは。 今回から左のクォーターパネル修復に入る。まずは塗装剥がしからだ。 塗装剥がしはボデーワークの中でも最も汚れる作業だ。僕の友人はワイヤーサンダーで塗装を削ると言っていたが、実際にやってみるととてつもなく時間がかかる。 外観はそこそ…

多目的作業ブースを作る 2

こんにちは。 作業ブースは完成し、現在はマスタングのレストア作業に使っている。 照明を天井だけでなく、壁側にもつけて夜でも不自由なく作業できるようにした。もちろん昼間の方がより見やすく、昼間の作業に越したことはないけど。 ブースにはキャスター…

多目的作業ブースを作る 1

こんにちは。 クルマのレストアをしていくと作業場がけっこう汚れる。 僕の家には床面積が100坪の倉庫がある。半分を貸倉庫にして残りの半分を車庫兼レストアの作業スペースにしている。 レストアには錆取りや塗装剥がし、溶接や鋼材の切断、研磨など、粉…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル14 交換完了

こんにちは。 内側の防錆塗装、制震塗装が完了して内側はこれで終了。次は外側の塗装準備だ。 剥がしかけの塗装をワイヤーサンダーで綺麗に落とす。 どうです?ぱっと見には溶接部がほとんど分からないでしょ? 正直、我ながらよく出来たと思う。 塗装の密着…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル13 防錆塗装

こんにちは。 随分と手間がかかったが溶接がすべて完了、パネルの取付けが終わった。 マスタングの最も錆びやすい部分、クォーターパネルのホイールアーチとホイールハウスの継ぎ目部分に必殺錆封じとガードセプターを特殊スプレーノズルを作って吹き込む。…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル12 取付け3

こんにちは。 タック溶接(点溶接)を続けていく。 クォーターポストとクォーターパネルのプラグ溶接。 一か所溶接が終わったら次はなるべく遠い所を溶接する。 溶接したらマイクロバーナーであぶってハンマーと当て金で叩く。ノギスでギャップの寸法を測りな…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル11 取付け2

こんにちは。 いよいよ右クォーターパネルのレプロ溶接を行う。 パネルワークで一番厄介なのが溶接ひずみだ。その溶接ひずみを何とか減らせないものかといろいろ実験をやったがことごとく徒労に終わった。 mikawakougei.hatenablog.com この時の記事の最後に…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル10 取付け1

こんにちは。 いよいよレプロクォーターパネルの取付けだ。 が、その前にクォーターの内側に制震塗料を塗っておく。車内を少しでも静かにしたいからだ。(黒い部分) さらにホイールハウスやクォーターポストとの接合部分にはプラグ溶接用の穴を明けておく。 …

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル9 交換準備3

こんにちは。 まったく、もうちょっとまともなものが作れないのだろうか。 いざ、取り付ける段になって寸法が合わないのだ。 レプロのクォーターパネルは2ピースの溶接構成になっていて、サイドパネルとボトムが別のシートでできており、それがスポット溶接…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル8 交換準備2

こんにちは。 レプロのクォーターパネルを取り付けた後では塗れない、或は塗りにくい部分に今のうちに錆止め剤を塗っておく。 溶接の予定ヶ所の周りをマスキングテープで養生をし、必殺錆封じ、その後POR-15のシルバーを塗る。 この上に制震塗料を塗るために…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル7 交換準備1

こんにちは。 前回の記事右クォーターパネル6は2016-11-19だった。ずいぶん飛んだ感じだが、実際は関連した記事が続いたので話はずっと続いている。番号付けがちょっと飛んだだけだ。 レプロのクォーターパネルを取り付ける前にやっておかねばならない作業…

1971 マスタングマッハ1 クォーターパネル溶接実験2

こんにちは。 鋼材屋でSPCCの1ミリ厚鉄板を買ってきて長手方向に10センチ幅で切った。 一方の端はギャップ1.5mmでクランプする。 もう一方は幅8ミリくらいに広めにとった。これは僕がお世話になっているプロの板金塗装屋さんの言葉を思い出したからだ…

1971 マスタングマッハ1 クォーターパネル溶接実験1

こんにちは。 いよいよ右クォーターパネルの修復準備が整った。 クォーターパネルの下半分を交換するという大手術だ。いやがおうにも慎重になる。 ユーチューブ動画など、インターネットにはクォーターパネルの修復動画はゴマンとある。 が、やり方は多種多…

1971 マスタングマッハ1 右ホイールハウス修復3

こんにちは。 パテを塗って研磨した部分にメタルレディー処理を行う。 研磨部分に液を保つためのティッシュペーパーを貼りつけ、メタルレディーをスプレーする。 気温20℃で30分くらい濡れた状態を保つ。 グレーに処理されたホイールハウス。 POR-15メタル…

1971 マスタングマッハ1 右ホイールハウス修復2

こんにちは。 オリジナルのホイルハウスとリプロの合わせ面にスポット溶接用の錆止め剤 " スポットジンク " を塗布したのだが、これが良くなかった。 スポット用でプラグ溶接には向かないようなのだ。ジンクの皮膜が燃えて激しくガスが出るのか、バチバチと…

1971 マスタングマッハ1 右ホイールハウス修復1

こんにちは。 前回の実験で 溶接のように強いー接着剤は溶接時、鉄の収縮力の前には全く歯が立たないことが証明された。 ここは接着剤を使わないラップウェルド(重ね溶接)で修復することにする。 取り寄せたのは右アウターホイールハウス。ざっと100ドル…

1971 マスタングマッハ1 右ロッカーパネル

こんにちは。 ホイールハウスの修復をするために痛んだホイールハウスの一部を切り取る。丸ごと交換などという無謀なことはしない。 僕が参考にしたのはこの動画だ。 www.youtube.com 実際の作業は次回に回すとして、ここではせっかくの機会だ。ロッカーパネ…

JBウェルド 「溶接のように強い」は本当か? 2

こんにちは。 2枚の鉄板を突合せ溶接で繋ぐとき、お互いの間を1.5mm~2mmのギャップを開けて溶接するのが一般的であると前回書いた。それを点溶接すると溶接後はギャップが0.15~0.2mm小さくなる。これは実際に僕がノギスで計測した経験値だ。理由は…

JBウェルド 「溶接のように強い」は本当か? 1

こんにちは。 いよいよ右クォーターパネルの交換作業に入るのだが、そのためには穴だらけのホイールハウスを修復しなくてはならない。 ホイルハウスの丸ごと交換は奥の方のフレームやルーフとのつながりを全部外さないとできないため、本家米国のレストアラ…

サンドブラスターを作ろう!7 換気扇取付けBOX製作2

こんにちは。 やっとかめのブラスター製作記事。 換気扇取付け用の枠が出来上がった。この枠にプラダンを貼り換気扇を取り付ける。 使うのはポリカプラダン。引き戸を取り付けるためにガラス戸用レールを取り付ける。そのために両面テープを貼る。 プラダン…

1971 マスタングマッハ1 右フロントピラー下部補修2

こんにちは。 錆をワイヤーサンダーで出来るだけ落とし、メタルレディー処理(亜鉛リン酸塩処理)を行う。塗料の密着と、錆の進行防止を狙ったものだ。 前回までに作っておいたパッチをプラグ溶接+シーム溶接。ビードを磨き上げた。 このあと、裏側から必殺錆…

1971 マスタングマッハ1 右フロントピラー下部補修1

こんにちは。 右フロントピラー最下部(ドア開口部の前の下)に塗装の剥がれと怪しげなあぶくが見える。(赤矢印の部分) 塗装をワイヤーサンダーで剥がしてみると…、案の定、クレーターだらけ。(写真中央右寄り) 穴も開いているし、クレーターの肉厚なんて、た…

ハンダかパテか4 決定!

こんにちは。 ハンダかパテか? この問題をかれこれ半年以上は考え続けている。どちらも一長一短があって一概にこれだ!とは言えないのが実際だ。 では実際にどんな長所短所があるのだろう。 僕が今まで経験してきた、或は学んできた範囲でまとめてみると、 …

遠赤外線ヒーター乾燥機 故障?

こんにちは。 去年の夏にヤフオクで落札、購入したプロ用の遠赤外線ヒーター乾燥機。今まで使う機会がなく、ようやく先日使ったのだが、どうも様子がおかしい。 3つあるヒーターのうち端の一つは熱くなるが真ん中ともう一方の端のヒーターがあまり熱くなら…

きょうはちょっとムリ ハンダかパテか

こんにちは。 いま、ハンダかパテかの記事を書いているんだが、思ったより濃密で長い記事になりそう。 日を分けて書くよりまとめた方が読者の方に読みやすいと思うので、記事は明日にします。多分。 きょうはこれだけ。

ハンダかパテか3

こんにちは。 あまりにもうまくいかないハンダ盛りに、これじゃだめだと、僕はハンダをやめようと思った。 だけどステンドグラスのハンダ盛りでは誰よりも綺麗にやる自信があるのに、なぜうまくいかないんだろう。 僕はステンド用のハンダごてとステンド用の…

ハンダかパテか2

こんにちは。 ハンダかパテか、それが問題だ。 ユーチューブではハンダ盛りとパテ盛りのそれぞれがアップされていたが、それを見るだけではどちらともいえない。 言えそうなのはパテよりもハンダ盛りの方が難しそうだ。 実際に試してみるべく、本国よりハン…

ハンダかパテか 1

こんにちは。 いきなりだけど、ルーフとクォーターパネルって一体の物だと思う? 僕は昔は一体成型だと思っていた。実際はルーフとクォーターパネルは別のパーツで作られていて、それがクォーターピラー、つまり左右の後部座席の上あたりで溶接で繋がれてい…

あ~ぁ、やっちまった

こんにちは。 きょうも美術館を終えてからマスタングレストア作業を行った。 クォーターウインドウの補強板を外し、塗装を剥がしている時だった。 よせばいいのに片手で補強板を持ち、もう一方の手で先端にワイヤブラシホイールの付いた電動ドリルを持って塗…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復4 塗装と組立

こんにちは。 前回までに錆防止として「必殺錆封じ」、「POR-15 ラストプリベント」を塗った。 このままでも錆防止としては十分なのだが、より完璧な錆防止を目指す僕としては上塗り塗装をすることにした。ただし、「ラストプリベント」にはこのままでは上塗…

1971 マスタングマッハ1 POR-15の衝撃

こんにちは。 2017/03/07 末尾に動画を追加しました。 前回のマスタングブログでPOR-15のラストプリベント(一液性ウレタン防錆塗料)が鉄板表面に密着しないと書いた。 僕はこのことを知らずに右側のクォーターポストの補修やシートプラットホームの補修をし…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復3 「必殺錆封じ」とPOR-15

こんにちは。 クォーターポスト裏板の修復が終わったら錆止め処理を行う。 初めに行うのはPOR-15の「メタルレディー」(メタルプレップともいう)を使った亜鉛リン酸塩処理だ。鉄板の表面に亜鉛リン酸塩の皮膜で覆って錆びにくくするのと塗料の密着が向上する…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復2

こんにちは。 前回に続き裏板の修復をする。今回は裏板正面の広い部分。 まずはパッチの形を決める。 丸棒を当て金にしてR曲げをする。スリットがあるのは3次曲面だからである。 酷いクレーターのショルダー部分。サンドブラストで錆の塊を除去すると地金…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復1

こんにちは。 クォーターポストには重いドアを支えるのと側面衝突に対する耐性を高めるために裏板が溶接されていて、強度を高めている。 ところがこの二重構造が災いして合わせ面に雨水が溜まり、とても錆びやすい構造になってしまっている。 下の写真のよう…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復4

こんにちは。 パッチが出来たのでクォーターポストの下部に取り付ける。 取付けは板金用のクランプと自作の蝶ボルトファスナーだ。蝶ボルトファスナーとはM5の蝶ボルトのネジ部分を薄く1~1.5mm幅に削ったもので、1ミリから1.5ミリの隙間の鉄板を固定でき…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復3

こんにちは。 マスタングレストアのシリーズはマスタングオーナーさんやレストアラーさんを読者に想定して書いています。 ご興味のない方や女性の方は申し訳ありませんがスルーしてください。 今回は朽ちて消失したクォーターポスト下部を修復する。 板金の…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復2

こんにちは。 前回までに右クォーターポストのパッチを作った。 すぐに修復にかかりたいところだが、腐食部分を切り取って大きな窓が開いた今のうちに、サンドブラストでポスト内部の錆取りをしておこう。 排気ダクトを取り付け、開口部という開口部は全てビ…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復1

こんにちは。 クォーターパネルを外してみたら思いがけない腐食を目にした。 最初に目にしたのは真っ赤に錆びたクォーターポストの裏面だ。こんなの見せられて何もしないわけにはいかない。 中央のカメのような形をした鉄板は4.5ミリの板厚があり、中央に…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル6 錆だらけの内部

こんにちは。 右クォーターパネルの一部をカットしてみて、この車の実情が見えてきた。 これはクォーターガラスの下の内部。手前はロッカーパネル、車体のフレームの一部だ。左はホイールハウス。ホイールハウスの下部でロッカーパネルには切り欠きが設けら…