館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

マスタング レストア

1971 マスタングマッハ1 クォーターパネル溶接実験1

こんにちは。 いよいよ右クォーターパネルの修復準備が整った。 クォーターパネルの下半分を交換するという大手術だ。いやがおうにも慎重になる。 ユーチューブ動画など、インターネットにはクォーターパネルの修復動画はゴマンとある。 が、やり方は多種多…

1971 マスタングマッハ1 右ホイールハウス修復3

こんにちは。 パテを塗って研磨した部分にメタルレディー処理を行う。 研磨部分に液を保つためのティッシュペーパーを貼りつけ、メタルレディーをスプレーする。 気温20℃で30分くらい濡れた状態を保つ。 グレーに処理されたホイールハウス。 POR-15メタル…

1971 マスタングマッハ1 右ホイールハウス修復2

こんにちは。 オリジナルのホイルハウスとリプロの合わせ面にスポット溶接用の錆止め剤 " スポットジンク " を塗布したのだが、これが良くなかった。 スポット用でプラグ溶接には向かないようなのだ。ジンクの皮膜が燃えて激しくガスが出るのか、バチバチと…

1971 マスタングマッハ1 右ホイールハウス修復1

こんにちは。 前回の実験で 溶接のように強いー接着剤は溶接時、鉄の収縮力の前には全く歯が立たないことが証明された。 ここは接着剤を使わないラップウェルド(重ね溶接)で修復することにする。 取り寄せたのは右アウターホイールハウス。ざっと100ドル…

1971 マスタングマッハ1 右ロッカーパネル

こんにちは。 ホイールハウスの修復をするために痛んだホイールハウスの一部を切り取る。丸ごと交換などという無謀なことはしない。 僕が参考にしたのはこの動画だ。 www.youtube.com 実際の作業は次回に回すとして、ここではせっかくの機会だ。ロッカーパネ…

JBウェルド 「溶接のように強い」は本当か? 2

こんにちは。 2枚の鉄板を突合せ溶接で繋ぐとき、お互いの間を1.5mm~2mmのギャップを開けて溶接するのが一般的であると前回書いた。それを点溶接すると溶接後はギャップが0.15~0.2mm小さくなる。これは実際に僕がノギスで計測した経験値だ。理由は…

JBウェルド 「溶接のように強い」は本当か? 1

こんにちは。 いよいよ右クォーターパネルの交換作業に入るのだが、そのためには穴だらけのホイールハウスを修復しなくてはならない。 ホイルハウスの丸ごと交換は奥の方のフレームやルーフとのつながりを全部外さないとできないため、本家米国のレストアラ…

サンドブラスターを作ろう!7 換気扇取付けBOX製作2

こんにちは。 やっとかめのブラスター製作記事。 換気扇取付け用の枠が出来上がった。この枠にプラダンを貼り換気扇を取り付ける。 使うのはポリカプラダン。引き戸を取り付けるためにガラス戸用レールを取り付ける。そのために両面テープを貼る。 プラダン…

1971 マスタングマッハ1 右フロントピラー下部補修2

こんにちは。 錆をワイヤーサンダーで出来るだけ落とし、メタルレディー処理(亜鉛リン酸塩処理)を行う。塗料の密着と、錆の進行防止を狙ったものだ。 前回までに作っておいたパッチをプラグ溶接+シーム溶接。ビードを磨き上げた。 このあと、裏側から必殺錆…

1971 マスタングマッハ1 右フロントピラー下部補修1

こんにちは。 右フロントピラー最下部(ドア開口部の前の下)に塗装の剥がれと怪しげなあぶくが見える。(赤矢印の部分) 塗装をワイヤーサンダーで剥がしてみると…、案の定、クレーターだらけ。(写真中央右寄り) 穴も開いているし、クレーターの肉厚なんて、た…

ハンダかパテか4 決定!

こんにちは。 ハンダかパテか? この問題をかれこれ半年以上は考え続けている。どちらも一長一短があって一概にこれだ!とは言えないのが実際だ。 では実際にどんな長所短所があるのだろう。 僕が今まで経験してきた、或は学んできた範囲でまとめてみると、 …

遠赤外線ヒーター乾燥機 故障?

こんにちは。 去年の夏にヤフオクで落札、購入したプロ用の遠赤外線ヒーター乾燥機。今まで使う機会がなく、ようやく先日使ったのだが、どうも様子がおかしい。 3つあるヒーターのうち端の一つは熱くなるが真ん中ともう一方の端のヒーターがあまり熱くなら…

きょうはちょっとムリ ハンダかパテか

こんにちは。 いま、ハンダかパテかの記事を書いているんだが、思ったより濃密で長い記事になりそう。 日を分けて書くよりまとめた方が読者の方に読みやすいと思うので、記事は明日にします。多分。 きょうはこれだけ。

ハンダかパテか3

こんにちは。 あまりにもうまくいかないハンダ盛りに、これじゃだめだと、僕はハンダをやめようと思った。 だけどステンドグラスのハンダ盛りでは誰よりも綺麗にやる自信があるのに、なぜうまくいかないんだろう。 僕はステンド用のハンダごてとステンド用の…

ハンダかパテか2

こんにちは。 ハンダかパテか、それが問題だ。 ユーチューブではハンダ盛りとパテ盛りのそれぞれがアップされていたが、それを見るだけではどちらともいえない。 言えそうなのはパテよりもハンダ盛りの方が難しそうだ。 実際に試してみるべく、本国よりハン…

ハンダかパテか 1

こんにちは。 いきなりだけど、ルーフとクォーターパネルって一体の物だと思う? 僕は昔は一体成型だと思っていた。実際はルーフとクォーターパネルは別のパーツで作られていて、それがクォーターピラー、つまり左右の後部座席の上あたりで溶接で繋がれてい…

あ~ぁ、やっちまった

こんにちは。 きょうも美術館を終えてからマスタングレストア作業を行った。 クォーターウインドウの補強板を外し、塗装を剥がしている時だった。 よせばいいのに片手で補強板を持ち、もう一方の手で先端にワイヤブラシホイールの付いた電動ドリルを持って塗…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復4 塗装と組立

こんにちは。 前回までに錆防止として「必殺錆封じ」、「POR-15 ラストプリベント」を塗った。 このままでも錆防止としては十分なのだが、より完璧な錆防止を目指す僕としては上塗り塗装をすることにした。ただし、「ラストプリベント」にはこのままでは上塗…

1971 マスタングマッハ1 POR-15の衝撃

こんにちは。 2017/03/07 末尾に動画を追加しました。 前回のマスタングブログでPOR-15のラストプリベント(一液性ウレタン防錆塗料)が鉄板表面に密着しないと書いた。 僕はこのことを知らずに右側のクォーターポストの補修やシートプラットホームの補修をし…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復3 「必殺錆封じ」とPOR-15

こんにちは。 クォーターポスト裏板の修復が終わったら錆止め処理を行う。 初めに行うのはPOR-15の「メタルレディー」(メタルプレップともいう)を使った亜鉛リン酸塩処理だ。鉄板の表面に亜鉛リン酸塩の皮膜で覆って錆びにくくするのと塗料の密着が向上する…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復2

こんにちは。 前回に続き裏板の修復をする。今回は裏板正面の広い部分。 まずはパッチの形を決める。 丸棒を当て金にしてR曲げをする。スリットがあるのは3次曲面だからである。 酷いクレーターのショルダー部分。サンドブラストで錆の塊を除去すると地金…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復1

こんにちは。 クォーターポストには重いドアを支えるのと側面衝突に対する耐性を高めるために裏板が溶接されていて、強度を高めている。 ところがこの二重構造が災いして合わせ面に雨水が溜まり、とても錆びやすい構造になってしまっている。 下の写真のよう…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復4

こんにちは。 パッチが出来たのでクォーターポストの下部に取り付ける。 取付けは板金用のクランプと自作の蝶ボルトファスナーだ。蝶ボルトファスナーとはM5の蝶ボルトのネジ部分を薄く1~1.5mm幅に削ったもので、1ミリから1.5ミリの隙間の鉄板を固定でき…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復3

こんにちは。 マスタングレストアのシリーズはマスタングオーナーさんやレストアラーさんを読者に想定して書いています。 ご興味のない方や女性の方は申し訳ありませんがスルーしてください。 今回は朽ちて消失したクォーターポスト下部を修復する。 板金の…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復2

こんにちは。 前回までに右クォーターポストのパッチを作った。 すぐに修復にかかりたいところだが、腐食部分を切り取って大きな窓が開いた今のうちに、サンドブラストでポスト内部の錆取りをしておこう。 排気ダクトを取り付け、開口部という開口部は全てビ…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポストの修復1

こんにちは。 クォーターパネルを外してみたら思いがけない腐食を目にした。 最初に目にしたのは真っ赤に錆びたクォーターポストの裏面だ。こんなの見せられて何もしないわけにはいかない。 中央のカメのような形をした鉄板は4.5ミリの板厚があり、中央に…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル6 錆だらけの内部

こんにちは。 右クォーターパネルの一部をカットしてみて、この車の実情が見えてきた。 これはクォーターガラスの下の内部。手前はロッカーパネル、車体のフレームの一部だ。左はホイールハウス。ホイールハウスの下部でロッカーパネルには切り欠きが設けら…

1971 マスタングマッハ1 錆?! ラグナット

こんにちは。 きょうは風ビュービューの寒い一日だった。明日は日中は穏やからしいが、どんどん冬になっていく。ヤだな~。 きょうは夕食の後、倉庫の片づけと整理をした。マスタングのパーツは4年ほど前から少しずつ集め始めて今までに恐らく何百点という…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル5 カット開始

こんにちは。 未知の領域なので不安はあるが、やると決めたのだから前に進む。ユーチューブ動画を参考にしながら自分なりによくよく考えて決めたことだ。 いきなり予定線で切らずに寸法確認のために段階的に切る。まずはホイルアーチの外側だ。 切っていくと…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル4 仮付け

こんにちは。 レプロのクォーターパネルをいきなり取り付けるなんて無謀だ。 まずは寸法確認、ラインがオリジナルと同じかなど、オリジナルを切り取る前に確認しなければならない。 5~6箇所の縦ラインを型紙に取り、オリジナルとレプロを比較してみる。 …

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル3 取り外し

こんにちは。 右クォーターパネルの下半分にはあちこち錆穴だらけで手が付けられない。さんざん考えた末に下半分を取り換えることにした。 フロアパンを交換したばかりの僕にとって相当大きな決断、チャレンジだ。 ユーチューブを見ると沢山の動画があって参…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル2

こんにちは。 クォーターパネルはマスタングの部位の中で最も錆びやすいと言える。ここが無傷、無錆という車体はワンオーナーのよほど大事に管理された車以外ないと思う。 それほど構造上も防錆処理上もマスタングの欠陥と言えるほど錆びやすい所だ。 これは…

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル1

こんにちは。 当初は購入したマスタングを全塗装して、綺麗に乗りたいと思っていた。 友人から塗装剥がしなど、自分で出来ることは予めやっておくと塗装代を節約できるよと教えられて剥がし始めたのがこのレストアの始まりだった。 内装から分解して塗装を剥…

マスタングパーツ購入

こんにちは。 あ゛~っ、クソッ! 風邪ひいちまった。(怒) 体力つけて気を使っていたのに、急激な冷え込みでついに風邪を引いた。はなズ~で、涙目だ。ちょっと頭痛もある。 これだから季節の変わり目は嫌なのだ。冬になる前に風邪をひいちまった。 さて、き…

溶接の勉強をしよう

こんにちは。 めっきり秋だ。先週までは夜寝る前にクーラーを効かせていたのだが、今週は毛布を出して寝てるいる。 急に秋になっちゃって体調を崩しそうだ。これで間もなく冬になる。僕の2番目に嫌いな季節だ。 さて、溶接機を4台も買い込んで、なんとか使…

1971 マスタングマッハ1 ドアの取り外し取付け台3

こんにちは。 取り外してみると、一見綺麗に見えたドアもあちこち補修してあることが分かった。 まず、ドアの下部。黒く塗られているのでボデーに取り付いた状態では分からなかったが、台に寝かせてみると前から後ろにかけてリベットが打たれているのが分か…

1971 マスタングマッハ1 ドアの取り外し取付け台2

こんにちは。 ドアを外す前に元の位置関係を測定しておく。例えばドアとクォーターパネルとの隙間、ドアジャム。見た目にも明らかだけど、測っていくと結構バラついていることが分かる。隙間が一定ではないのだ。 実は当時のアメリカ車はこんなもので、ディ…

1971 マスタングマッハ1 ドアの取外し取り付け台1

こんにちは。 クルマのドアの取付けや取り外しをしたことはあるかい? 無いだろうなぁ。 僕は、マスタングのドアを外す際、どうすればいいのか真剣に悩んだ。一人で持てないからである。 取り外しならまだしも、取付けとなると微妙な高さ調整を、たとえカミ…

1971 マスタングマッハ1 ブレーキ4

こんにちは。 こちらが前輪ディスクブレーキの11.75インチローター。放熱用フィン付きでブレーキダストを効率よく排出するらせん状のスリットが切られている。 オリジナルはワンピースの一体型だが、ウィルウッド製はスリーピースだ。ハウジングとハブが別部…

1971 マスタングマッハ1 ブレーキ3

こんにちは。 マスタングの前輪はディスクだが後輪はドラムブレーキ。当時としてはオーソドックなものだ。 ドラムの中に三日月形のブレーキシューが向かい合わせに取り付けられていて、ブレーキペダルを踏むとドラム中央下にあるシリンダーのピストンが油圧…

1971 マスタングマッハ1 ブレーキ2

こんにちは。 貧弱と言われるマスタングのブレーキを分解してみる。 まずはスピンドルにキャリパー(ブレーキをかけた時、ディスクをぎゅっと挟むところ)を保持しているボルト2本を外し、 キャリパーをソフトハンマーで叩いてやると、ブレーキローターからキ…

1971 マスタングマッハ1 ブレーキ1

こんにちは。 今でこそ乗用車のブレーキは全輪ディスクブレーキが当たり前になっているが、1971年頃は、ディスクブレーキが一部の高級車やグレードの高いスポーティーカーに採用され始めた時期だ。それでも前輪のみディスク、後輪はドラムという構造だった。…

1971 マスタングマッハ1 パワーウィンドウガラスのガタ

こんにちは。 このところ昼間はまだまだ暑いものの夜はずいぶん秋らしくなった。これから僕の大好きな秋が始まる。 さて、きょうはマスタングのパワーウィンドウのお話だ。 僕のマスタングのドアガラスは運転席側も助手席側もガタがあった。ガラスの開け閉め…

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH10 シリンダーヘッドとハイカム1

こんにちは。 このエンジンオーバーホールで一番の見せ場となるのが、きょうご紹介するシリンダーヘッドとカムシャフトの交換だ。 どちらもフォードレーシング製。言ってみればエンジンのチューンナップパーツということだ。 オリジナルの429コブラジェッ…

遠赤外線ヒーター入手

こんにちは。 このブログでも度々書かせて頂くが、僕は塗装もそこそここなす。 扱うのはロックエースなどの二液型ウレタン塗料、DP40やパワー防錆といったエポキシ系プライマーサフェイサーなどだ。 近々、インパネのベースを塗装するつもりでいるのだが、…

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH9 カムカバー

こんにちは。 フォードの429コブラジェットエンジンは美しいエンジンだ。その美しさのアクセントになっているのがカムカバー。 いかり肩のように水平に張りだしてエンジンルームいっぱいに存在感をアピールしている。 そのカムカバーがくすんでいては折角の…

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH8 チェーンカバー

こんにちは。 東和自動車さんから電話が入った。 「ぼちぼち組み立てに入るでヨ、タイミングチェーンカバーを綺麗にして塗装しといてくれ。」 僕は東和さんまでチェーンカバーを引き取りに行った。 東和さん、僕にできる仕事をやらせてくれる。 タイミングチ…

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH7 アルミインマニ2

こんにちは。 東和さんの言いつけによりアルミインマニ(インテークマニホルド)を綺麗にする。 さて、どうやって綺麗にするべ。 まずはサンドブラストで錆取りをする。研磨剤はアルミナの80番。均一な錆取りにはサンドブラストが一番だ。 腐食したインマニ…

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH6 アルミインマニ1

こんにちは。 実はマスタング友達のUMさんからアルミ製のインマニ (インテークマニホルド) を頂いた。 UMさん、自分のマスタングに使うつもりで購入したのだが、長期間保存しているうちに、倉庫の雨漏りに気付かず、段ボールに入れておいたアルミインマ…

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH5 エンジン分解3

こんにちは。 エンジンの分解はきょうで一区切りです。 こちらは取り外したオリジナルのスターター。今のモーターと違って随分でかい。但し、このスターターはオーバーホール後は使えない。何故かというと今回シリンダーヘッドをアルミ製のスーパーコブラジ…