マスタング レストア
こんにちは。 前回修復した右クォーター内クラック。溶接でつなげたが、さらに補強するべく補強板を溶接する。 補強板は1ミリ厚の鉄板をL字型に曲げ、ジンクを塗装したもの。これを亀裂の裏側に溶接する。 溶接法はスポット溶接。適当なチップが無いので銅…
こんにちは。 インナークォーターのブラストが終了し、ブラストボックスを撤去する。 表面的にはすっかり錆が取れている。ただし、ミクロで見るとごく微細な錆が残っていて、それまで錆のなかった面に比べると錆のあった面の方が早く錆が発生する。 錆が無く…
こんにちは。 右クォーター内をブラストするために特殊なノズルを作る。 アルミアングルと超硬チップを使って、ブラストノズルの向かない横方向に研磨材を吹き付けるためだ。 ノズルの先に旋盤用の超硬チップをエポキシ樹脂で接着、超硬チップで研磨材を跳ね…
こんにちは。 右クォーターの補強アームを外した今、奥まで錆取りするチャンスである。サンドブラストで錆取りをする。 サンドブラストをするには密閉された「箱」を作らなくてはならない。さもないと研磨材があたりにまき散らされて大変なことになるからだ…
こんにちは。 前回、サンドブラストの錆取りと鉄板表面の亜鉛リン酸処理を行った。 今回は錆止め兼スポット溶接部錆止め剤のジンクスプレーを行う。 ジンク(亜鉛)濃度は92パーセントの高濃度スプレーだ。 ジンクは導電性があるので塗膜を剥がさずにスポッ…
こんにちは。 昨日に引き続き、きょうも塗装ブースの作業。 今まで、換気扇や蛍光灯照明は使うたびにコンセントに接続していた。 そのため狭い通路をコンセントのあるところまで入っていかねばならなかった。 以前からずっと手前にスイッチを設けて点くよう…
こんにちは。 板金の溶接をしているとどうしても欲しくなる道具がある。 その一つが板金突合せ溶接のためのクランプだ。 YouTubeなどでアメリカのレストア動画を見ているとしばしば見かける工具だ。 ところがこの工具、日本では手に入らない。 日本のAmazon…
こんにちは。 錆だらけだったクォーターアーム(補強版)の錆取りを行う。 ワイヤーサンダーで錆取りなどとても無理。こんな時はサンドブラストの右に出るものはない。 サンドブラストなら錆のクレーターの中までしっかりと錆が取れる。 ただし、折り曲げ部な…
こんにちは。 前回とずいぶん間が開いてしまって覚えていない人も多いと思うので、前回の3月18日の記事を見てみてください。 さて、クォーターパネルを外してみると取り切れなかった錆だらけ。さらにクォーターパネルで隠れていたひび割れを発見。 このひ…
こんにちは。 以前にも書いたことがあるが、右のクォーターパネルは下半分を部分交換した。 その時、開口部から届く範囲で錆止め塗料や制振塗料を噴射したが、今回のようにフルクォーターパネルを交換するために全部取り外してみると、しょせん奥の方には塗…
こんにちは。 きょうアメリカからマスタングの部品が届いた。 今回注文したのはエアコンのホースやウインドウモールディングなど。 ところが困ったことが二つ。 一つは品物が違う。 注文したのはドアの取っ手なのだが、中身が違う。 欲しかったのはこれ。 と…
こんにちは。 長かったデッキショルダーの修復もきょうで終わりにしよう。 デッキショルダーにはウエザーストリップの入る溝にくぼみがある。ちょっとわかりにくいが写真左のボロボロになった部分だ。 これが何のためにあるかというと、溝に入り込んだ雨水の…
こんにちは。 損傷の激しいデッキショルダーのウエザーストリップがはまる溝を修復する。 これは下の部分。画面右の腐食で欠けた部分にパッチを溶接。 こういう時のパッチは欠け部分より少し大きめに作っておかないと溶接熱で溶けて肉が足りなくなるので注意…
こんにちは。 やっとか目のレストア記事です。美術館の仕事が忙しくてやってられない。(´;ω;`) 前回、といっても1月12日の記事の続きです。 傷んだオリジナルのデッキショルダーを傷んだところ付近でカットします。 手で持っている方を使う。 製作したパ…
こんにちは。 話はうんと飛ぶが、注文していたステアリングホイールが届いた。 実に半年もかかったのだ。もしかして騙されて送ったオリジナルのステアリングホイールとレストア代金を盗られてしまったのではないかと心配したものだ。 レストア代金は送料含め…
こんにちは。 レストアラーにとってステアリングホイール(ハンドル)は特別な思いがある。 船舶で言えば操舵輪だ。 マスタングをきれいにして乗っているオーナーはたくさんいるが、ステアリングホイールをきれいなオリジナルのままにしているオーナーさんは少…
こんにちは。 車のレストアに興味のない人から見れば全く面白くない記事だと思いますが、こんな記事でも読んでくださる読者の方がいらっしゃるので今日も書きます。 デッキ(トランク)のウエザーストリップが入る溝。こういう曲面のある複雑な立体形状は製作…
こんにちは。 傷んだオリジナルのデッキショルダーを切り刻む前に元の形を正確に記録しておかねばならない。立体的にだ。 ベニヤと角材を使って形状を立体的に再現できるような型を作る。 完璧に形状を捉えるのは困難なため、部分的にできた隙間はこうして写…
こんにちは。 デッキショルダーの寸法型取りをしたところでいよいよパーツの製作に入る。 まずは横壁の部分を1ミリ鉄板をたたいて曲げていく。 曲げ型に使うのはアーチ形にカットした9ミリ鉄板。これを2枚作って1ミリ鉄板を挟み、ソフトハンマーで少しず…
こんにちは。 デッキショルダーの形状は非常に複雑だ。鉄板を一からたたき出して作るなど到底できるものではない。 左側もそうだったが、いくつかのパーツに分けて一つずつ修復していく。 まずは型取りだ。 型取り器でできるだけ沢山の型を取る。写真はその…
こんにちは。 右デッキショルダーを取り外す。 これを取り外すとインナークォーターとテールパネルとの縁が切れるため、寸法を失わないようにフラットバーを溶接してお互いを固定しておく。 Q/Pエクステンションブラケットとの接続面は御覧の通り錆だらけ。 …
こんにちは。 外した右ビームジョイント。錆がひどいのは鉄板同士の合わせ面だ。 裏側。 複雑な局面だ。 サンドブラストで錆を除去。クレーター状になった錆の跡とスポット外し穴が痛々しい。 裏面。 修復前に傷んだところの曲面を型取りしておく。 サンドブ…
こんにちは。 久しぶりのレストア記事です。 前回右クォーターパネルEX (エクステンション) を取り外したので、今回ビームジョイントを取り外す。 ビームジョイントとは僕が勝手につけた部品名なのだが、リヤガラスのすぐ後ろにある左右のクォーターパネルを…
こんにちは。 クォーターパネルEX(エクステンション)の取り外しが終わったらデッキショルダーの修復に入る。そのためにはデッキショルダーを取り外さねばならないので、修復後、元通りの位置に復元するために位置決めのための型を作る。 型は紙ではなく薄ベ…
こんにちは。 デッキリッドサポートの修復が終わったところで右クォーターパネル修復の続きに戻る。 今回はクォーターパネルエクステンション(EX)の取り外しだ。 絶対内部はさびている。寸法上は取り外さなくてもクォーターパネルは交換できるが、ここまでや…
こんにちは。 きょうのラグビーワールドカップ日本×南アの試合、残念でしたね。強豪ですからね。 でも、もしかしたらという期待はありました。 さて、記事の内容があまり飛ぶとわかりにくくなるので3日続けてレストア記事を書いちゃいます。 錆で欠落した左…
こんにちは。 二日続けてのレストア記事です。 今回はデッキリッドサポートの折り曲げ部の修復。ここはテールパネルの上部に溶接される部分だ。 これは友人のマッハ1の同一箇所。 この部分のパッチを作る。モデルは現存する右側部分だ。 まずは右側に合わせ…
こんにちは。 やっとか目のレストア記事です。10月11日の記事の続きです。 デッキリッドサポートをテールパネルから外したところ。 御覧の通り、右上の折り曲げ部が欠損したまま溶接されていた。また、左側に伸びる脚2本の長さが短い。 このパーツ、レ…
こんにちは。 しばらくぶりのマスタングレストア記事だ。 まだ右クォーターパネル交換作業の途中だが、傷んでいるデッキリッドサポートの修復を行う。 テールパネルは新品に交換するつもりなので早かれ遅かれサポートは取り外さねばならない。 これが僕のマ…
こんにちは。 久々のレストア記事です。 今回はクォーターパネルエクステンションの修正、というか追加工だ。 レプロのEXにはプレスのラインが無い。(写真右上の部分) オリジナルには下の写真左にあるような¬の字のプレスラインと穴がある。 これをオリジ…