館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH4 エンジン分解2

こんにちは。

きょうは夜中の12時を過ぎたというのに趣味の部屋、倉庫内は30度を下回らない。外でも恐らく28~29度だろう。全くどうかしている。この暑さ。

クーラーの無い倉庫では何もできやしない。

 

話をエンジン分解に戻そう。こちらはオイルパンを外し、エンジンを逆さまにしたところ。エンジンのいろんな素性が見えてくる。

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冷却水の導入口は比較的綺麗だが、ここからヘドロ等を高圧洗浄する。導入口の右に逆さに429エンジンのコード「J1」が見える。

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太いクランクシャフト。正確なパーツ名は知らないが、クランクシャフトの軸を保持する「クランクシャフトホルダー」は強大なパワーを受け止めるために4本のボルトでエンジンブロックに固定される。これがCJ(コブラジェットエンジン)の特徴で通常の429エンジンはこのボルトが2本で固定される。

軸受けはボールベアリングではなく、シートメタルベアリングだ。

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取り外したパーツ。ピストンの上にあるのが「クランクシャフトホルダー」だ。

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ホルダーのシートメタル。スラスト方向の力を受けるベアリングだ。表面のメッキが摩滅して下地の銅が見えている。

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直径が11センチあるピストン。

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ピストンの表面を見ると細かな縦線が見える。この縦線はオーバーヒートなどでピストンの油膜が途切れた時に付くそうで、東和さんに言わせると、「少なくとも1回はオーバーヒートをやらかしている」そうだ。

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東和さん曰く。

こうして分解するだけで、この車の履歴が垣間見えるそうだ。