館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ランプシェードの修理 その3(仕上げ)

 こんにちは。

材料の下準備は整ったので、これから組み立てに入ります。

各段の八角形は出来る範囲で修正、正八角形に近づける。そして2段目の組み立てにかかる。

f:id:mikawakougei:20141220024854j:plain 真鍮棒で補強

まず、緑のガラスを扇形に並べ、ビニルテープで隣り合うガラスの上下をつなげて貼る。 そしてここからが面白い。扇に並べた両端のガラスを持って、ひょいと起こすと、あらら・・!逆円錐が出来ちゃった。さらに両端のガラスをテープで固定すれば目指す傘の形になる。一度はやってみたい作業だよ。

型紙の上で八角形を整え、テープが剥がれてこないうちに、ガラスとガラスの接点を半田で固定する。

そのあと、銅テープ面にふっくらとするくらいに半田で肉盛りをする。おっと、その前に、作業が終了するまで傘が変形しないように真鍮棒で補強しておくんだ。

f:id:mikawakougei:20141220035606j:plain 各段をつなぐ部分を真鍮線で補強

段と段をつなぐ接合部は点になってしまうので真鍮線を曲げて半田の中に埋め込んでやる。こうすることで接合部が随分と強くなるんだ。 これはサービスね!

仕上げは半田の銀色を薬で黒く染めてやる。

f:id:mikawakougei:20141220040408j:plain ぐっと締まった感じでいいでしょ?

スタンドに取り付け、ようやく完成。 修理は新規に作るより、手間がかかるんだ。

末永く、愛用されることを願うばかりです。

おわり