館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

スーパーステンド修理 (その2) 懐かしい内臓

こんにちは。

ケーキ屋&サロンの修理が終わったのでスーパーステンドの修理を続ける。

症状を見るに、故障箇所はモーターとシーケンスドラムを固定するネジのゆるみか、モーター自体の故障と思われる。

ネジのゆるみなら締めるだけですぐに直るが、モーターの故障となると事態はやっかいだ。予備モーターの手持ちが無いので取り寄せなければならない。

日本サーボのモーターを使用しているのだが、以前、地元の代理店を通じて交換用モーターを注文したことがあるが、経営者が変わったらしく、「20個なら作ってやるけど1個じゃ在庫がない」という返事だったそうだ。 とんでもない会社になってしまった。

そんなわけで、モーターの故障だったらアウチ(アウト)だ。

不安を抱きながら分解を続ける。前回に続き、本体とネックを止めているネジを外す。

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ネックを持ち上げると神経のようにハーネスがつながっている。

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13個あるコネクターを外す。これで本体のみになった。

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本体には底板と位置が合うように、白い丸印が付けてあるんだ。

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裏返して底板を外す。8本あるネジを取り外すのだ。

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ようやく現れたコントローラー本体だ。今まで、中身は決して見せなかったのだが、今回は大バーゲンだぜ。 どうだい?まるで人工衛星の中みたいでしょ?

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中央のタワーの中にはシーケンスドラムが納められている。制作時に見やすいように透明のアクリルパイプで作ったんだ。

パイプの周りに帯状の出っ張りがあって、これがエンジンで言うカムに当たる。このドラムが回転することによって、タワーに並べられたマイクロスイッチがそれぞれの回路に順番に信号を送るんだ。

複雑な動きをする機械だけど、シーケンサーなどといったデジタル機器は一切使ってないんだ。

そう、全てがアナログ。  なぜアナログか、って?

アナログなら自分で修理できるからさ。 デジタルが故障したら交換するしか無いじゃないか。

この機械たちの動きを見るのは、実に面白いんだ。 まさにからくり人形、動きのないパソコンの基盤を見るより断然面白いぜ。 機会があったらいつかお見せしよう。

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きっとこんなのを子供達に見せたら、エンジニアを志す子が増えるかもしれないな。

かくいう僕も、小学校の頃から動く機械が大好きで、置き時計なんて何個分解したか分かりゃしない。今と違ってゼンマイじかけの時計で、歯車が動くのを見ると時間を忘れた。

ただし、元通り組み立てられないんで、随分親にはめだまをくらったよ。(笑)

 

つづく