館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

桜の花嫁

こんにちは。

きょうは西尾市内の桜の名所の一つ、黄金堤に行ってきた。

きょうは娘が有給で家にいたので、カミさんサービスも兼ねて花見と洒落こんだ。このところの暖かさで一気に満開となり、今日を逃すともう、チャンスはない。

ブログ仲間の多くが桜のことを書いているので、あまのじゃくな僕としては書くつもりはなかったのだが、ちょっぴり素敵なことに遭遇したので書くことにした。

昼間はずっと雨模様で、少々天気が心配だったのだが、閉館まぎわになるとやみ始めた。

閉館を待ってすぐに出かける。黄金堤は美術館からクルマで15分ほどの所にある。

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ここが黄金堤(こがねづつみ)だ。

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行ってみると駐車場には予想通り沢山のクルマが。

黄金堤はその字のごとく、堤防だ。忠臣蔵で知られる吉良上野介公が水害対策として一夜にして作ったとされる。

桜は堤防に植えられているのだが、どれも古い木で巨木ばかりだ。それゆえに枝は垂れ下がり見物客の手の届くところまで迫ってきている。

 

見事な眺めだ。 僕らがここを気に入っているのは堤防の両側から覆い被さるように花を咲かせているところだ。

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ここを歩くと、まるで桜のトンネルをくぐっているような晴れやかな気持ちになれる。先を歩いていくカミさんと娘が嬉しそうにシャッターを切りまくっている。(笑)

 

堤防に上がり、その通路を歩いていくと、向こうの方に人だかりが見える。

その中に白い人影が・・。

すれ違った通行人のおばあちゃんが「花嫁さんがいるよ」と、笑顔で教えてくれた。

「へぇ・・。」

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プロカメラマンらしき女性を従えて大勢が取り囲んでいる。

新郎新婦だ。お嫁さんは白無垢。・・・きれいだ。

ご両人の了解を得て写真を撮らせて頂いた。プライバシーのためモザイクをかけさせて頂くが、和風な顔立ちのかわいらしい花嫁さんだった。

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結婚写真の前撮りだろうか? 桜の下で結婚記念写真なんて、一生の思い出になるに違いない。

それにしても、こんな巡り合わせは生まれて初めてだ。こいつぁー春から縁起がいいや!

さ、花見を続けよう。 堤防から上を眺めると、まるで桜の天井だ。

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まさに手の届くところに花が咲く。

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堤の下にたたずむ吉良公の銅像。先日もBSで放送していたが、吉良公は決して忠臣蔵で描かれているような意地悪な悪人ではなく、穏和な人だったという。

この赤馬にまたがって領地を見回ったと伝えられている。

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助手席には満足げなカミさんと、後ろには少々疲れ気味の娘を乗せて家路についた。