館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

鹿のステンドグラス製作 ガラスカット (7)

こんにちは。

きょうは穏やかないい天気だ。GW最終日だが、開館前からお客様が玄関でお待ちだ。

恐らく昨日までの混雑はきょうは無いだろう。

こんな日にブログを書いているのは気が急くけど、余り間が空くのも・・・と思い、仕事の合間を縫って書いていこう。

前回型紙を並べた白い流れ模様のガラスを切り分けていく。

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型紙を外すとこんな風にガラスに線が残っている。

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いちばん緩やかな曲線で分けられる所を始めにカットする。この場合、横線で上下に切り分ける。

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次は縦だ。大きく4つに分けられ、ほとんど問題なくカットできるようになった。

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さらに小分けしていく。

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左下の一番大きいピースを切ってみる。

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細かいカーブが飛んでしまわないように、型紙の線より8~12ミリほど間隔を空けて緩やかなカーブで外側を大きくカットしておく。

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8~12ミリ残った細幅の部分の端っこを先細のブレーキングプライヤーで掴み、下方向にゆっくりと折り曲げていく。

そうすると突然「ピシッ」と小さな音とともに、にゅう(線)に沿ってヒビが入る。 写真では分からないと思うけど右端から5センチほどの所までヒビ(割れ)が入っている。

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ヒビの先端あたりをプライヤーで掴みなおし、さっきと同じように下にゆっくり折り曲げる。 今度は音はしないがヒビがにゅうに沿って伸びていくのが見える。

ヒビの伸びは3~5センチほどにとどめる。

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またヒビの先端に持ち替える。これを繰り返していく。

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綺麗に切り取ることが出来た。このやり方を習得するとどんなに長いガラスでも切り取ることが出来るんだ。

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同じように反対側も切り離す。

 

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このピースはこれで完了だ。ルーター仕上げもほとんど必要ない。

 

つづく