館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

鹿のステンドグラス製作 ハンダ付け

こんにちは。

コパー巻きが全て完了したらいよいよハンダ付けだ。

ここまで、ガラスカットやルーターがけ、コパーテープ巻きといった根気のいる地味な作業が続いたが、ハンダ付けは見せ場とも言える華やかな作業だ。 「あ~・・組み立ててるな~」という実感がわいてくるのだ。

 

ハンダ付けの前に全てのガラスピースをパターン画の上に並べ、外側を木枠で固定する。 規定の寸法内に全てのガラスが収まるようにするためだ。

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きれいに並べられたガラスたち。

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いよいよハンダ付けだが、いきなりハンダを盛ると小さなガラスは軽いために容易に動いてしまう。 これを避けるためガラス同士をハンダで点付け、仮固定する。

片手でガラスを押さえながら、点付けする所にフラックスを塗り、米粒半分くらいのハンダをコテ先ですくい取り、点付けする。

ちょっぴり慣れの要る作業だ。

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全てのガラスピースが固定されたらハンダ肉盛りだ。

片手にハンダを持ち片手にハンダこて。 フラックスを塗るのを忘れてはいけない。

この作業をかっこよくこなすと生徒さんから歓声が起こるんだ。 体験のお客様の前でこれをきれいに見せると「わぁ~!!」と尊敬のまなざしで見られるよ。

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コテ先を見て欲しい。先端は使っていない。三角の中程を使っているのが分かるだろうか。この方がコテの熱がハンダに良く伝わり作業がしやすいのだ。

コテはしっかりとコパテープに当て、こすりながらハンダを流していくんだ。

また、こては立てて使ってはいけない。なるべく横に寝かせて使うんだよ。

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表側のハンダ付けが全て終了した。

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次は裏面のハンダ付けだ。