こんにちは。
きょうはガードレールを作ってみる。 クルマや自転車などで外に出れば、必ず目にすると言っていいガードレール。
でも、じっくり眺めたことはあんまり無い。なんとなくイメージは浮かんでくるが正確に描いてみろと言われると、ちょっと自信がない。
ネットで調べるとちゃんと規格がある。以下の図は日鐵住金建材さんのサイトから拝借した代表的なガードレールの寸法図および実物写真だ。
今は本当に便利な時代だ。分からないことはインターネットで自宅に居ながらにして調べられるし、必要な物は宅配さんが届けてくれる。
話を戻すが、標準的なガードレールの幅は350ミリ、高さは775ミリだ。 ジオラマの縮尺が 1/87 なのでレール幅は4ミリ、高さは9ミリということになる。
さて、どうやってミニチュアのガードレールを作ろうか?
薄いアルミ板を細く切ったらどうか? だが、やってみると分かると思うが、薄い金属板をハサミで切るとゼンマイのように丸く反ってしまい、直線にならない。 それを延ばすのも大変だ。
ジオラマのパーツに限らず、物作りに於いて加工しやすさというのは極めて重要な要素だ。
アルミは却下。
塩ビ板をカッターで直線に切る。 これなら簡単だ。 ただし、ただの板ではリアルさに欠ける。実物のような波板を表現したいのだ。
では、こうしたらどうだ? 幅広の板1本と幅狭の板2本を切って貼り付けるのだ。
これなら波板に見えるか?
う~ん、雰囲気は出てると思うけどいまいち。それに接着剤で正確に貼り付けるのも難しいし、裏から見たら平べったいただの板だ。
さて、どうするべ。何かいい方法はなかんべか?
僕は普段はたいして冴えた人間ではないのだが、”考える”ということは重要なことだ。 この時は「ん?これはいけそう」というアイデアが浮かんだ。
まず白い発泡塩ビ板を使う。厚さは1ミリ。発泡塩ビは名のごとく気泡を含んでいるので比較的柔らかい。爪で強く押せば爪痕ができる。この性質を利用する。
発泡塩ビ板に定規とガラスカッターを使って筋目を入れる。 ガラスカッターの刃はソロバン玉のような形をしているのでV字型の溝ができる。これを1ミリ間隔で裏表交互に溝を付けるのだ。
加工のしやすさを考えて、溝を付け終わってから4ミリ幅に切り離す。 そして出来上がったのがこれ。
い~じゃ~ん!
これなら簡単に作れるし、雰囲気満点だー!
つづく