館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

命の始まりと終わり

こんにちは。

きょうも暑い日だったー。明日はもっと暑いらしいが。

あまりに暑くて蝉もあんまり鳴いていなかったようだ。

今朝、蝉のドンゴロがあったよと言ってカミさんが撮った写真を見せてくれた。ドンゴロとはこのあたりで通用する蝉の幼虫の呼び名だ。

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羽化した蝉は雨樋に留まっていた。そのあと、教室外のヤマボウシに留まったようだ。

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蝉も暑いのでじっとしている。

 

夕方になって、外を歩いていたらどこかでジージーと蝉のせわしない声がする。何だろうと見回すと地面に蝉が仰向けに転がって暴れている。

指を差し出すと僕の指につかまった。ヤマボウシの木に戻してやったがしばらくするとまた地面に落ちてもがいていた。

今度は花の植え込みに置いてやった。ここの方が涼しかろう。

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今は葉っぱにしがみついているが、明日の朝にはきっと死んでいるだろう。

夏はこんな光景をよく目にする。 生と死は案外身近にあるんだ。

 

先週、僕の叔父さんが亡くなった。85歳。転移した肝臓ガンだった。ガンが見つかるまでは割とピンしゃんしていて、見つかってからは1ヶ月の命だったそうだ。

近い身内なので火葬も立ち会ったし収骨もした。火葬には何度も立ち会ったがやはり独特の重ーい気持ちになる。 いつの日か僕たちもここ(火葬炉)に入るんだな・・。

f:id:mikawakougei:20150725104350j:plain (顴骨勤行)

 

以前、忘れられない思い出 という記事を書いた。

 

mikawakougei.hatenablog.com

 記事の中の美少女は白血病で亡くなってしまったが、僕の友人にも現在白血病と戦っている女性がいる。

若い彼女は昨年、突然白血病を発症し、入院。その治療は死ぬほど辛かったそうだ。

しかし、その甲斐あって現在はほぼ緩解し、通常の生活をしている。

この世の美しさや生きていることの尊さを誰よりも感じていることだろう。

 

日本は年間3万人以上が自ら命を絶つ”自殺大国”だ。

 みんな深刻な事情を抱えてのことだろうが、執着を断ち切ることができれば心は身軽になるものだ。

世の中には生きたくても病気などで生きられない人が沢山いるというのに、生きるのをやめるなんてこと、絶対にしないで欲しい。

急がなくてもいずれ訪れる終着駅なのだから。