館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

花のウォルランプ 白バージョン

こんにちは。

きょうも暑い日が続きますね。

今回はカミさんのリクエストで白バージョンを追加することになった。 女性好みに、全体に淡い色合いでソフトに仕上げることにした。

カミさんの選んだ白はスペクトラム(米国メーカー)のシボの入った半透明のガラス。 流れ模様があるんだ。

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ところがこのガラス。表面はつるつるで綺麗だが硬い。カットというよりパリパリ割り取る感じだ。

ルーター無しではとても形にならない。

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水洗いした後、コパテープを巻く。今回は裏面シルバーのコパを使う。 綺麗に仕上げるためにはガラスをテープの中央になるよう正確に巻く。

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今回は曲線ばかりなので、テープの折り曲げはプラヘラを使って滑らかに寝かせる。お客様にも同じようにやってもらうつもりだ。 ヘラで素早くこする。

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途中の工程をちょっと省くが、裏面にランプブラケットに取り付けるための座金を取り付ける。ハンダの縁取りのあるところに付けなければならない。 だから取り付けられる場所は限られてくる。

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完成。前回作った青バージョンよりも全体にソフトな印象だ。葉っぱの緑も薄い緑にした。

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ランプソケットに取り付けてみよう。ストロボ撮影すると花びらの白が際だつ。 壁が白でなかったらもっとクッキリと映えるだろう。

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照明を押さえるとほんわり紫がかっても見える・・。

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正面から見ると・・。 ランプのフィラメントがちょうど花の芯に来て輝いている。

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芯のグラスナゲットはけっこう飛び出させて取り付けてある。だから立体感がある。

このナゲット、写真では分かりにくいがイリデッセントという種類で、表面に虹色のような金属光沢を持っている。

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カミさん、次はピンク系が欲しいと言っていた。 明日は問屋さんにガラスを探しに行こう・・・。