館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

てっぽう展示館 (3) エアガン最盛期から衰退期へ

こんにちは。

ぼくがこのガラス美術館に「てっぽう展示館」を開設した頃が日本のエアガンブームの最盛期だったような気がする。

国内には当時ガン専門の月刊誌が3つあった。

「GUN」、「コンバットマガジン」、「アームズマガジン

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なんといっても権威ある専門誌は「GUN」、ライターは皆日本人だが多くは本場アメリカに本拠地を置き、実銃レポートの他、エアガンやモデルガンなどのいわゆるトイガンの新製品情報が詳しく載っていた。

「コンバットマガジン」と「アームズマガジン」はサバイバルゲーマー向けの記事が多く、「GUN」よりはくだけた感じだった。

僕は新製品情報や、トイガンの分解メンテナンス方を知るためにこれらの雑誌を1997年より2010年10月号まで、毎月欠かさず購入した。

2010年10月で購入をやめてしまったのは、3誌の中で一番お気に入りだった「GUN」が経営不振により休刊となってしまったからだ。(その後復刻するもじきに廃刊となる)

僕は3誌揃ってのコレクションだったので、他の2誌を含む全ての購読をやめてしまった。

 

話が逸れてしまったが、そんなわけで僕がてっぽう展示館用にトイガンを集めたのは、まさに '97 年から2000年頃にかけてのエアガン全盛期だったといえる。

このころはトイガンメーカーが毎月のように新製品を出し、それが瞬く間に品切れとなるなど、活況を呈していた。

 

前回もお話ししたが、僕が最初に買ったのはKSC社の ベレッタM8000クーガーF というガスガンだった。

このガンにはベレッタの刻印、ロゴが正確に刻まれ、実銃を持てない日本のガンマニアの欲求を満たしてくれていたのだ。

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ご存じ、ベレッタは、「ダイハード」など、ほとんどのアクション映画で登場するピストルのスーパースターである。特に人気だったのは M92FS というアメリカ制式のピストルだ。 だから国内のほぼ全てのトイガンメーカーがベレッタのエアガン、モデルガンを発売していた。

 

ところが、しばらくして国内の一つのメーカーを除いて、全てのメーカーから「ベレッタ」の文字が消えてしまう。

国内メーカーの一つ、〇〇社がベレッタ社とロゴ使用に関する独占契約を結んでしまった。 そして他社に対し、ロゴを使いたければ使用料を〇〇社に支払えと言い出したのだ。

この〇〇社、非常にアイデアに富むいいメーカーで、僕も好きだったのだが、あちこちのメーカーと訴訟を起こし、それ以来僕はさめてしまったのだ。

 

高額な使用料にほとんどのガンメーカーはベレッタロゴの刻印を消してしまった。

一番影響を受けたのは他ならぬユーザーであった。

僕はこの事件がきっかけでエアガンブームは冷え込んでいったと思っている。