館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

鹿のステンド ガラスカット準備

こんにちは。

きょうは午前に火曜ステンド教室があり、型紙カットは午後から始めた。

パターンばさみによるカーブのカットは難しい。切るべきパターンの線が上の刃の陰に隠れるため時々線から外れたりしやすいのだ。また、曲線が多角形になりやすい。 だからこの作業はことのほか手間取る。教室の生徒さんも、パターンばさみカットが苦手な人が多い。

そしてカットがすべて終了したのは午後3時ごろ。 カットした型紙が紛失しないように全て台紙 (パターン画) の上に並べてみる。

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さて、どこからガラスカットしていこうか。 一番のメインである鹿からカットしてみよう。

鹿のガラスはフリモントの高級ガラスだ。30センチ四方で1万5千円ほどもする。 気持ちとしてはなるべく無駄が無いように節約したいところだが、ここは奮発して贅沢に柄合わせをしながら型紙を置いていく。

このガラスの左側半分は使わないのだ。このガラスはこのサイズでしか買えないので仕方がない。(もったいね~!いや、そんなことはないのだ)

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適当に並べているように見えるかもしれないが、実は最も柄のふさわしい場所を選んで置いている。

もともとこのガラスには濃い薄いやムラがあり、一つとして同じガラスはないのだが、鹿の写真を見ながら毛並みや毛の色に近い部分を選んでいるのだ。

 

例えば下の写真の55番。上下さかさまになっているが、これは鹿の耳のパーツだ。

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鹿の耳は外が茶色で内側は白い毛で覆われている。耳を横から見た感じになるよう柄を選んでいるのだ。

 

明日はカットしてみよう。