館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 レストアスタート

こんにちは。

マッハ1が我が家に来てからは、あちこち痛んだところを交換すべく、毎月お小遣いの中から交換パーツを本国アメリカへ注文するようになった。アメリカからカタログを取り寄せ、電子辞書を片手に奮闘!英文も何とか読めるようになり、商品の問い合わせもしたりする。

インターネットで外国に注文できるようになったのはマスタングのお陰だ。

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僕のマスタングは以下のスタンスでレストア (復元)することにした。

 

1.外観、インテリアはできるだけオリジナルを保つ。

2.気軽に乗れるよう燃費向上の対策をする。

3.安全性を向上する。(ブレーキ、サスペンションの強化など)

4.可能な限りのサビ対策をする。

5.電装関係は現代風にする。(配線は全て引き直し、電球はLEDにするなど)

6.夏、エアコンかけて渋滞してもオーバーヒートしない。(出来るかな?)

 

その上で、新品に交換できるものは品質が良ければ全て交換、という考えで部品を集め始めた。

 

ちょっと想像しにくいだろうがアメリカの自動車に対する文化は日本とはまるで違う。旧車 (クラシックカー) を復元してかっこよく乗り回すオールドカーファンが沢山いて、一般の人が当たり前のように自分のガレージでレストアしていたりするのだ。

僕の所有する1971年式マスタングももうクラシックカーに属する。

 

しかし注目すべきはその供給部品の豊富さだ。マスタングのようにアメリカの国民的人気車となると、ほとんどの部品がリプロダクション (模造品、復刻品) として新品で販売されているのだ。つまり、沢山売れるからリプロが製造されるのだ。

最近では70年式以前のマスタングなどはフレームやボディーまで新品が製造販売されているのだからこれはもう驚くしかない。そして毎年何らかの部品が新しく発売になる。

f:id:mikawakougei:20160127043525j:plain(1970マスタング新品ボデー)

それほどまでに60年代から70年代のポニーカーはアメリカで愛されているのだ。

 

部品を集め始めて1年半くらいたった頃、そろそろボディーのレストアにかかろうと思った。

もちろん、自分では出来ないので、レストアを引き受けてくれる自動車板金屋をインターネットで探す。

検索で「自動車板金・レストア‥」と謳う店が愛知県内で4社ほど見つかった。一つずつ問い合わせてみる。

 

ところがどこもことごとく断られる。 たいてい

「以前は (レストアを) やってたけど今はやってない。やっとれんのだわ。」

「そこまでのレストアはうちではやりませんね。」

 

僕はこのときまだ、レストアにどれほどのお金と労力がかかるか想像できなかったので

「なんだよ、どいつもこいつも・・。」と憤懣やるせないでいた。

 

東和さんに相談すると、

「神谷君の求めるレストアのクォリティーを説明すると誰でも引くって。それに腕はともかく、板金塗装屋はできるだけ近いところがいいぞ。」

僕はこのとき、東和さんのアドバイスの意味が理解できていなかった。

 

冒頭のブログタイトルすぐ下にある「マスタングレストア」の文字をクリックするとレストアに関する記事をご覧いただけます。ご興味のある方は是非どうぞ。