館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 インテリア分解

こんにちは。

僕は少し焦っていた。インテリアや小物のパーツはかなり買い揃えたのだが、肝心のレストア作業が全く進んでいなかったからだ。全塗装をする塗装屋を探さなければならない。

幸い家からほんの200メートルくらいのところにA塗装工業所という自動車板金塗装屋がある。男兄弟二人でやっている小さな塗装屋さんだ。

以前は親父さんが社長になって4人くらいでやっていたのだが、何年か前に社長が癌で亡くなられて今は兄弟二人だけでやっている。

 

レストアは謳っていないがいつも修理のクルマが入れ替わり立ち替わりしている。

ここなら近くていい。ダメ元で相談に行ったところ、以前、ミニバンのレストアをしたことがあるという。やれるかどうか見てもらうことになった。

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僕 「板金と塗装でいくらくらいかかりそう?」

板金屋 「ボデーがどういう状態なのか分からないので何とも言えないが、程度が良ければちょっと板金でへこみを直して全塗装したら100万円くらいかなぁ。でも、あちこち腐りがあったりすると150万円か、もしかしたらそれ以上行くかもしれない。こういうのって、やっていくうちにあちこち不具合が出てきたりするんだよ。

蓋を開けてみないとわからないなぁ。」

 

僕 「どうしたらいい?」

板金屋 「とりあえず内側の塗装剥がしをしていったら?どちらにしても(塗装剥がしは)やることだし。神谷さんが塗装を剥がせばその分工賃が節約できるよ。」

 

インテリアの分解

兎にも角にも始めなければ前に進まない。誰かに頼るわけにも行かない。

「しっかたねぇ、始めっか!」 もう、やけくそだ。どうにもならなくなったらきっと東和さんが助けてくれるさ。

 

まずはコンソールと助手席シートを外す。ナット1個とボルト3本をボックスレンチでゆるめる。ところがこの作業、のっけからつまずいた。工具の規格が全てインチなのだ。

日本国内の規格はメートル規格、規格の合わない工具を使うとボルトの頭をナメてしまう。

僕は名古屋の工具専門店まで買いに行ったのだ。

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続いて後部座席、外し方が分からずケイタイで友人に聞いた。リヤ側に思いっきり押してシートを持ち上げるとフックが外れて座が外れた。

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座が外れると背もたれを固定しているボルトが外せる。写真は背もたれを外した後だ。サビはあるがそれほど酷いものではない。ここまでは想定内だ。♪

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運転席も外しちゃえ。

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よしっ、ここまでは目立った傷みはない。この調子で進めば、なあに、1年もすればレストアは終了するさ。

 

次回はカーペットを剥がす。