こんにちは。
僕は間違った商品の写真を撮ってすぐさまCJポニーパーツにメールをした。
「届いた商品が違います。不完全なパーツに、なぜかEFIではなくキャブレターが入っています。なぜEFIを注文したのにキャブレターが入っているの?すぐに正しい商品を送ってください。」
という趣旨のメールだった。
やきもきしながら待つこと1週間、CJから返事が来た。担当者はジェームズ・ライス氏。
「ただ今調査中です。生産者から発送にいたるまであらゆる点を調査するためしばらくお時間をください。出来るだけ早くお返事します。」
続けてCJより、
「間違った商品はMSD(メーカー)より我々に送られてきたものです。正しい商品が入荷したらあなた(僕)に発送します。」
それから3週間経っても返事がないので再び返事を催促すると、
我々の仕事は生産者のおかげで成り立っている。生産者が在庫切れだとその影響を被ってこっちだって迷惑しているんだ。・・・というような趣旨の返事。
間違ったのは先方なのだから、日本式に考えるとこういうときはまず、代品を送るべきであろう。
誠意を感じ取れなかった僕は返金を求めた。
するとCJは品物を返送してくれたら返金手続きに入るという。しかし、その後すったもんだを2~3回した後、返事が来なくなってしまった。
無視を決め込むつもりだ。・・・
途方に暮れた僕は以前からお世話になっている英会話の先生、カナダ人のEさんに相談した。
「分かりました、神谷さん。私が電話で掛け合ってあげましょう。」
Eさんはアメリカに電話をかけ何度か交渉をしてくれた。
「神谷さん、ダメだね。のらりくらりしていて連中ははなから返金する気など無いな。仕方ない、最後の手段です。BBBに訴えましょう。」
BBB? なにそれ?
BBBとはベター・ビジネス・ビューローの略。日本で言う消費者センターのようなもので商取引上の様々なトラブルの解決に力を貸してくれるところらしい。
「神谷さん、売買契約書、今までの全てのメールのやりとり、写真を僕に送ってください。なぁに、心配要りませんよ。僕がお金を取り戻してあげます。
それと、神谷さんは何も返送する必要は無いですよ。」
EさんはBBBに下記のような申し立てをした。
{3月28日、CJポニーパーツにEFIを注文しましたが、届いたのは半分空の箱と2~3の古いパーツでした。私はCJポニーパーツに不服申し立てをし、彼らは返金の約束をしてくれましたが、未だ実行されていません。その後彼らの返事は途絶えたままです。}
それから20日後、Eさんからメールが入った。
「神谷さん、BBBから返事がきましたよ。返金が実行されたようです。カード会社に確認してください。 良かったですね。」
BBBは力を持っていて、返金勧告に従わないとクレジット会社などの取引停止など、相手にとって都合の悪い結果になるからだ。
トラブル発生から2ヶ月が経っていた。ようやくの解決である。返金されたのは商品代金と送料。支払った税金やクレジットの手数料は戻ってこない。
僕の場合、Eさんの助けで代金を取り戻すことが出来たが、普通だったら泣き寝入りだ。相手が外国だと文句を言いに行くわけにもいかない。
余談だが、少しでも安全な買い物をするために、僕はPayPalを使った支払いが良いのでは・・と思っている。それはペイパルには「買い手保護制度」があるからだ。
とは言っても未だにカードで買い物をしている。(笑)
僕はその後 EFI を別の会社に注文し直した。Summit Racing 社である。
今度はちゃんとした商品が届いたようだ。
そうそう、これでなくっちゃ。コントローラーやプログラマも入っている。
もう一方の箱。CJの商品に抜けていたのは燃料ポンプ、取説、その他諸々だった。これが完璧な商品だ。
ここまでのやりとりはE先生とのやりとりを含め全てが英文。さすがにエネルギーを使ったぜ。
英語の勉強にはなったけどな。
手元に残ったキャブレターはヤフオクに出品、35,000円で売れた。
支払った税金と手数料の代わりだ。