館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 錆止め剤

こんにちは。

前回、友人の鉄工所で修正してもらったサブフレームコネクター。修正代は請求されなかったので代わりに焼酎を1本持って行った。

今回はいよいよフレームコネクターの取付けを行う。

フレームコネクターを取り付けてフロアパンを溶接したら二度と取り外す事はないだろうから、当初のレストア方針から出来る限りの錆除去と錆止めをする。

 

太い針金や真鍮棒の先に粗目の研磨パッドを縛り付け、フレームの内側に突っ込んでゴシゴシこする。こうして内部の浮き錆を取るのだ。

針金や真鍮棒の長さは1メートルくらいあって、可能な限り隅々まで磨く。

幸いひどい錆び方ではなかった。

f:id:mikawakougei:20160309231726j:plain

 

その中へ自作の長いスプレーノズルを使って錆止め剤をスプレーする。

使うのはワグナーのハンディーぺインター。ロングノズルを奥の奥まで突っ込んでスプレーする。

f:id:mikawakougei:20160309232204j:plain

 

今回使った錆び止め剤は2種類。それぞれに特徴がある。

最初に塗ったのは染めQテクノロジーの「必殺 ! 錆封じ」だ。これは取りきれない錆の奥深くまで浸透して錆を固めてしまい錆の進行を防ぐというもの。

液はシャビシャビで水のように粘りけが無く、いかにも錆に浸透して行きそうだ。

f:id:mikawakougei:20160309233035j:plain

 

実はこの「錆封じ」には賛否があって、あるブロガーさんによると「まるで嘘っぱちで信用できない」そうだが、僕は敢えて使うことにした。その浸透力の良さからである。

機会があれば実際の試験報告をしてみたいと思う。

 

1日置いて「錆封じ」が乾燥したら、その上から「ガードセプター」をスプレーする。こちらは「錆封じ」より液に粘性があり、厚い皮膜が出来そうである。

f:id:mikawakougei:20160309233906j:plain

 

つまり、「錆封じ」で錆の奥まで固め、ガードセプターで水分や酸素の侵入を防ごうというわけだ。

 

錆び止め剤を塗り終えたフロントフレーム。塗ったところはテカテカのツルツル皮膜で覆われている。

黄色いマスキングテープが張られているのは溶接部分に塗料が付かないようにである。

f:id:mikawakougei:20160309232536j:plain

 

これでフレームコネクターの取付け準備ができた。