館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

最後の料理教室

こんにちは。

きょう、最後の料理教室があった。

教室へ入ると正面黒板に「橋本巌 追悼料理教室」と書かれてあった。

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橋本先生は今年1月11日に自宅で突然倒れられ、安城市の厚生病院へ運ばれた。

いったん意識は戻ったそうだが13日に亡くなられたそうだ。脳梗塞だった。78歳。

 

実は1月11日に生徒である僕の所へ橋本先生の奥様から電話があり、主人(橋本先生)が体調を崩したので1月の教室はお休みしますと電話が入ったのだ。

その後2月になっても教室から連絡が無いので問い合わせたところ亡くなられていたのだった。

 

奥様の落ちこみようは尋常でなく、とても料理教室を続けられる状態ではないということで、当分の間、教室を休むという決断をされた。もしかしたらこのまま料理教室を止めるかもしれないと。

ただ、息子先生としてはこのまま中途半端に教室を終わるのも忍びないため、けじめとして最後の料理教室を行います、ということだったのだ。

 

きょうのお題は「七福なべ」

去年の暮れにCBCラジオの「ガンちゃんの料理教室」に出演なさったときのお題だ。

先生の最後のレシピを是非味わって欲しいという息子先生の思いだった。

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きょうの説明は奥様先生。指導は息子先生だ。 生徒達は神妙な面持ちで先生の挨拶を聞く。

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悲しんでばかりいても橋本先生は喜ばないだろうから、ここはいつも通りに張り切ってやろう!

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こちらは「新巻鮭の奉書巻」と「玉椿」。お正月にちなんだめでたい料理だ。

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出来た七福なべ。だしの素を使わずに取っただし汁は実に美味だった。

3人と4人の二グループに分かれて2鍋作ったが、みんな完食。

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教室が終わってからご自宅に寄らせてもらい、ご焼香をさせていただいた。

去年、11月20日の元気な橋本先生のお姿。楽しくてお優しい先生でした。

「神谷さんはムードメーカーだから(料理教室に)出てきてちょうだいよ。」

と言ってくださった笑顔が忘れられない。

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天国でもご活躍されることを願ってやみません。

 

ありがとうございました。