館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

矢田の看板 2

こんにちは。

本当ならこれは4月30日付のブログだ。明けてずいぶん時間が経ってしまった。

 

きょうもガラス体験コースのお客様で賑わった。

美術館の仕事が終わって本当ならサンドブラスト機をテストしたいところだが看板の製作がまだ中途だ。塗装工程はあまり時間を空けない方がいい。

 

きょうは看板の裏側にもマスクシートを貼り、いよいよ文字の塗装に入る。

まずは黒文字から。看板を立てて両面同時に塗装する。

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塗料は " ロックエース " 自動車用の2液型ウレタン塗料である。マスタングのレストア塗装用に近くの自動車板金塗装屋さんから分けて貰ったのがこのロックエースだ。それ以来ずっとロックエース。 左が主剤、右が硬化剤だ。

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以前は家庭用塗料やラッカースプレーを使っていたが、いったん2液ウレタンの良さを知ってしまうともうやめられない。

 

以前、アパートの補修に洗面ミラーキャビネットをラッカースプレーで綺麗に塗装したのだが、2年経って入居者が退去したら塗装が酷い状態になっていた。

最初は綺麗だった塗装が整髪料や化粧品のアルコールに侵されドロドロに。さらにビニールの吸盤の跡も丸くくっきり。

ビニールに含まれる可塑剤にラッカーが侵されたのだ。

 

もう、さんざんな状態だ。一所懸命塗装した労力は徒労に終わった。

もう二度とラッカースプレーは使うまいと思った次第だ。

 

ウレタン塗装は難しいというイメージがある。

確かに主剤と硬化剤を計量して混合し、シンナーで希釈するという面倒な作業はある。さらにエアーコンプレッサーやスプレーガンといった機材も必要だ。だけどそれは最初だけ。使ってみれば塗膜は硬く強靭で、いったん硬化してしまえばラッカーシンナーにも侵されない。耐候性は抜群だ。

塗りにくいというのはウソだ。安物のラッカースプレーよりよっぽど垂れにくいし、乾燥も早い。そして仕上げは綺麗だ。

 

僕は塗料の計量にはデジタル秤を使っているが本当はアナログの秤が使いやすい。

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話が長くなってしまったね。

ブラックの主剤100グラムでざっと2回塗ったところ。(硬化剤とシンナーを加えるとおおよそ200グラムになる) ずいぶんムラムラに見えるがこれでいい。続きは明日だ。

なぜかって?もう夜中の2時半を回ってしまった。最後までやろうとすると多分朝になる。

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明けて仕事だからね。きょうはこの辺でやむなく終了だ。

 

明日は黒文字を仕上げよう。