館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右プットホーム7

こんにちは。

やっと前側の修復が完了、今回から後ろ側の修復に入る。形状は後ろ側の方が複雑だ。

初期状態の後ろ側。前側ほど腐食が無いように見えるが・・・、

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左側。サンドブラストで錆を取り、メタルレディー処理したが、しばらくするともうポツポツと錆の芽が出始めている。

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裏側は‥やはり細かいポツポツが。なんだか怪しげだ。外してみたくなる。

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穴が明くほどには朽ちていないが、やはり溶接部まわりの鉄板が密着したところに錆がある。錆のないグレーの所は僕が横からサンドブラストして錆取りしたからだ。

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後ろ右側。一見綺麗そうだが細かいクレーターがいっぱい。下のフランジ部分は朽ちてなくなってしまったため別の鉄板が当ててある。それすらすでに穴が明いている。

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裏側は‥、ハハ、ひどいものだ。スポット溶接部分まで穴が明いている。

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当然、このままにしておく訳にはいかない。ナット押さえを外してみればナットの周りは錆で肉がペラペラ。

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ナット押さえは後程補修することとして、本体ナット部分の補修から始める。丸穴と長穴は曲げ加工してからだと穴明けしにくいので先に明けておく。

シートメタルベンダーで寸法がずれないように注意深く曲げる。

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右と左の曲げ角度もぴったり合わせる。

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曲げたパーツを本体に合わせてみる。うん、よしよし。

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左側は‥、よし。

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右側は‥、カーブのリップ(強度を高めるための折り曲げ)を作らねばならない。

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下の直線部分を上に曲げていく。

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斜めの部分と合わせるためにカットする線を出す。

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カット。

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作業台の丸いコーナーを使って、ハンマーでさらに曲げる。

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これでよし。斜めのリップと切り口が合った。

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リップ部分を溶接し、パッチの形にカットする。

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本体をパッチと同じ形状にカット、はめ込んでみた。

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よっしゃ!きょうはここまで。