館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右プラットホーム8

こんにちは。

右後ろナット部分のパッチ。なるべく隙間なくオリジナルとすり合わせる。

f:id:mikawakougei:20160508003206j:plain

 

切り取られたオリジナルナット部分。

f:id:mikawakougei:20160508003403j:plain

 

パッチがぴったりとオリジナルに合ったら”僕流”のギャップをつくる。ぴったりと合っている部分はいわゆるロケーター(位置決め)だ。

f:id:mikawakougei:20160508003445j:plain

 

ギャップ(隙間)は約1~1.5mm。半自動溶接で点付けするとき一番やりやすい隙間だ。

f:id:mikawakougei:20160508003932j:plain

 

それでは溶接準備にかかる。クランプが遠くて挟めない時や面をしっかり出したいときに僕が考案したクランプだ。ステンレスのM5蝶ボルトのネジ部を薄く1ミリ幅に削ったものだ。そして蝶ナットで挟む。これでギャップの部分をクランプ(仮固定)できる。

f:id:mikawakougei:20160508004248j:plain

 

後ろのツラもしっかり合わせる。

f:id:mikawakougei:20160508004649j:plain

 

まずは固定のための点溶接。この段階ではあまりひずみはでていない。

f:id:mikawakougei:20160508004741j:plain

 

点溶接を繰り返すうちにだんだんひずみが出てくる。反りが出たり角度が狂ってきたりするのだ。歪みの原因は溶接部の収縮によるものだからその都度必要に応じてビードをハンマーで叩いて潰すなどし、ひずみを修正していく。

あとからまとめて修正-なんて芸当、僕にはとてもできない。

f:id:mikawakougei:20160508004930j:plain

 

ビードを綺麗に削って平らにする。

f:id:mikawakougei:20160508005551j:plain

 

あとはリップ部を綺麗な曲線に整えれば右側は完了だ。

 

次回は左側。