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館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

“ 潮騒 ”の島 神島5 八代神社

こんにちは。

水汲み場かさらに山側に30メートルほど進むと神社のような石の階段が現れた。これが八代(やつしろ)神社の入り口かと思われたが、カミさんが階段脇の地図に気づき、そちらではないことを知った。

八代神社は海の眺めのよい開かれた坂の先にあるようだ。

山を回り込むように坂を上ると、そこに石造りの鳥居があった。僕たちはこの写真の石段を上がったところの右側から鳥居にたどり着いた。

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神社の階段は急で険しく、とても一気には上れそうにない。 日頃の運動不足に加え、きょうの暑さも手伝って石段の次の踊り場までの20段ほどを上っただけで心臓がのどから飛び出しそうになるくらいあおってくる。汗は滝のように流れる。 

ここまで来て心臓発作で倒れるなんて、笑い話にもならない。二人で休憩を取りながら階段を上っていった。

 

この石段を新治も初江も駆け足で登っていったのだから二人とも健脚だ。新治は島を4周も泳げるほどの頑強な漁師だし、初江も海女の中でも一番のアワビ取り名人だからね。

 

石段の両脇は植樹されたと思われる雑木が茂り、遠くの景色を望むことはできない。映画の中ではまだ山肌があらわになっていて植えて間もない若い木が沢山あったのだ。

 

200段ほどあると言われる石段を登り詰めると突き当たりになり、道は左右二手に分かれた。右の道の方がきれいに整備されているようなので右の道を行く。

 

左に回り込むように歩いていくと、神社の手洗い場が見えた。水は清浄のように見えたが流水ではなかったので、両手を洗ったものの、口をゆすぐのはためらわれた。

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ここにも案内板があって、神社の成り立ちや小説での登場場面などに触れている。

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さぁ、お参りしよう。鳥居をくぐってさらに石段を登った先に拝殿が見える。

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拝殿の左の壁には多数の絵馬が供えられ。豊漁祈願や海での安全を祈願する額が掲げられていた。

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拝殿正面に本殿の御門がある。塀の奥は見えなかったがこの先に祠があるのだろう。

御門は新しく美しい。きっと最近建て替えられたのだろう。 その前には新しい唐獅子が二体。後で知るが、古い苔むした唐獅子が神社外の道に置いてあった。

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 三島由紀夫は小説の中で、神島には最も眺めの美しい場所が2か所あり、そのうちの一つが八代神社と記しているが、潮騒の撮影がされてから60年の時が流れ、木々は育ち鬱蒼として、ここから伊勢海を望むことはできなかった。

 

島のあちこちで鶯の鳴き声が身近に聞こえた。

 

 

映画の中の八代神社。新治(浜田光男)はここで初江(吉永小百合)を嫁に下さいと祈る。拝殿は無い。

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 動画でどうぞ。

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