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館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

お盆がやってくる 仏具磨き

こんにちは。

あすからお盆だ。 お盆と言えば仏具磨き。

年に一度のこの行事、仏具を磨いてピカピカになれば心も晴れやか、ご先祖様をお迎えする準備が整う。

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だが、代々受け継がれている仏具磨き。ことのほか重労働である。

僕も子供のころから祖母や母から手伝いをさせられたが、しっかり磨こうと思うと丸一日かかる大仕事だ。

 

ところがこの仏具磨き、近年いい薬剤が現れてかなり楽になった。

 

主に真鍮製の仏具は昔から「ピ〇〇ル」などの金属磨きで行ってきた。が、これが少々厄介なのだ。

拭き取りが大変なのと、コンパウンドが真鍮の彫刻部に入り込むと取れにくく、非常に見苦しいのだ。

 

それに代わって最近取り入れたのがこちら。

一つは薬液に浸けるだけという「ニューテ〇〇ル」。水で30倍に薄めた液に30秒ほど浸け、その後水洗いするだけ。

もう一つは「マイ・エ〇〇ナル」。自動車用の艶復元剤である。つまりコンパウンド

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これらを使ってできたのがこちら。ビフォー・アフターである。 奥が処理前。手前が処理後だ。

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やり方はこうだ。

まず、彫刻に入り込んだ古い「ピ〇〇ル」を真鍮ブラシで掻きとる。歯磨きの要領で小刻みにこすると真鍮ワイヤーが奥まで届いてコンパウンドかすを取り除く。

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写真は無いが、その後「ニューテ〇〇ル」の液に30秒浸す。すると今まで山吹色だった真鍮表面が白っぽい黄色に変わる。

表面の酸化層が取れ、真鍮本来の地肌が出る。長く浸けすぎると赤っぽく変色するので注意が必要だ。

「ニューテ〇〇ル」での仏具磨きはこれで完了なのだが、このままだと酸化層を取っただけなので表面の艶が失われている。

この艶を出すのが次の「マイ・エ〇〇ナル」なのだ。初めから「マイ・エ〇〇ナル」を使ってもいいのだが、そうすると大変な労力を費やすことになる。

物事、同じ結果を出すなら要領よくやりたいものだ。

 

この「マイ・エ〇〇ナル」をウエスに少量取り、良くなじませる。それから磨きにかかる。このとき「マイ・エ〇〇ナル」を直接仏具に付けてはいけない。彫刻面にコンパウンドが入り込み、汚い仕上げになる。

ツヤが出て来たら綺麗なウエスで拭き取る。

これで完了だ。

 

ここでなぜ「マイ・エ〇〇ナル」を使うのかと言うと研磨力が強力だからだ。通常のコンパウンドより1/10の細かさのセラミック砥粒を使っていて、自動車のメタリック塗装磨きにも使える優れものだ。

コンパウンドのかすが付いた古い彫刻面が‥、

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白っぽい輝きのツヤツヤ面になる。

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おりんも処理前はこんな感じに黒ずんでいたが‥、

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処理後は‥、どうだ! まさに黄金の輝き。顔がはっきりと映るほど。

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通常なら半日はかかる「お磨き」が、一切機械を使わず、カミさんと二人で1時間半ほど。

 

これは楽ちんだ。^ ^