館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

期待外れのスポット溶接機2 思った通りだ!

こんにちは。

 

僕は手に入れた中古のスポット溶接機が本来の性能を発揮できていないと考え、溶接ガンを磨き上げ、電気抵抗を減らし、リフレッシュをすることにした。

 

これが届いたときのエアーガン。長い年月の使用で薄汚れ、酸化して変色した金属表面。

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ボデーはアルミ、アームの一部は銅製、接続端子は真鍮製だ。

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 溶接部。右の丸棒(溶接チップ)がエアーシリンダーで押されて左のチップに当たる。その間に溶接する2枚の鉄板を挟み、大電流を流して発熱、溶接するわけだ。 

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ガンのアーム部分を分解していく。そして部品の接触部分は全て導通ヶ所なので、ワイヤーサンダーで錆を落とし、ピカピカに磨き上げる。

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アームは全て分解、軸も穴の中もピカピカに磨き上げる。本来磨くのは接触部分だけでいいのだが、綺麗になるよう、全体を磨いてやる。

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磨きあがったエアーガン。

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接触部分は特に丹念に磨いた。

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ここは溶接機本体から電気を供給する端子。電源側の穴の内部も磨く。

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綺麗になって、こざっぱりした。

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続いてマニュアル(手動)ガンも磨く。これは磨く前。

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チップは錆びて真っ黒。

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アームも古い10円玉のような色をしている。

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全て分解し、接触部分はとにかくピカピカにする。

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磨きあがったマニュアルガン。

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さて、磨きあがったところで成果は如何に?エアーガンでテストする。

 

効果は歴然だった

写真は一旦溶接をして、それを引きちぎったもの。破断面の写真である。

中央の溶接が磨く前の「強度4」、溶接時間0.7秒だ。

両側は磨いた後。「強度4」で溶接時間はちょっと短い0.5秒だ。

磨いた後の方が溶融スポット(ナゲットという)は明らかに大きい。

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感覚としては磨く前と比べ、倍くらいにパワーが強くなった気がする。

連続して打った時のガンの発熱も磨く前より少ないようだ。

これでなくっちゃ!

 

世は満足じゃ。