館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル5 カット開始

こんにちは。

 

未知の領域なので不安はあるが、やると決めたのだから前に進む。ユーチューブ動画を参考にしながら自分なりによくよく考えて決めたことだ。

いきなり予定線で切らずに寸法確認のために段階的に切る。まずはホイルアーチの外側だ。

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切っていくとパネルがずれてくる。ラインの型紙を作っておかないと、どちらが正しいラインか分からなくなる。

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カットしたパネルを外すとホイルハウスのリップ部が腐食でボロボロであるのが分かる。ここは当然交換だ。

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テールの端面を合わせると前側(ドア側)が2ミリほど短い。伸ばしてやる必要がある。

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ドア側の下も切る。

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オリジナルの曲面に削ったH鋼を当て金にしてレプロのライン修正と長さの修正を行う。

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曲げプレスラインを下の白い破線までずらす必要がある。 それにレプロの曲げラインは丸みを帯びていてシャープでない。

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何度となく叩いて曲げラインの修正とエッジのきいた曲げにする。

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同じようにしてドアとのギャップも均一になるよう調整しなければならない。

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こんなことはアメリカ本国では当然のようにやっているので修正を前提とすべし。

ピタッと付くわけはないのだ。 日本のレストアラーは意識を変えないといけない。

 

僕もレストアを始めたころとは随分心構えが変わってきた。