こんにちは。
いよいよ右クォーターパネルの交換作業に入るのだが、そのためには穴だらけのホイールハウスを修復しなくてはならない。
ホイルハウスの丸ごと交換は奥の方のフレームやルーフとのつながりを全部外さないとできないため、本家米国のレストアラーもほとんどやっていないようだ。
大抵手前半分くらいの所でカットして継ぎ足している。だから僕もそうしようと思う。
その継ぎ方を突合せ溶接にするか、ラップウェルド(重ね溶接)にすべきかを迷っている。ラップウェルドの方がビギナー向きらしいが、どちらにも長所短所がある。
突合せ溶接は仕上がりは美しいがパッチを正確に合わせなくてはならない。ラップは比較的容易で強度も上がるが、シールをしっかりしないと合わせ面に錆が発生する。
突合せ溶接の場合、半自動溶接機を使うときは鉄板と鉄板の間に1.5mm~2mmのギャップ(間隔)を開けるのが良いとされている。
これをタックウエルド(点溶接)する。1回の溶接時間は0.2~0.5秒。
裏から見るとこんな感じ。右から2番目がグッド。他はちょっと溶け込みがたりない。
ところでタックウェルドを1か所溶接すると、その両隣のギャップは僕の経験上0.15mm~0.2mmほど縮む。溶接部分が収縮するからである。何回か繰り返すとそのたびに収縮が蓄積され、それがひずみの原因になっていく。
この収縮を押さえられればひずみや変形を押さえられるというのが僕の持論だ。
この収縮を防ぐのに「溶接のように強い」というキャッチコピーのJBウェルド、商品名オートウエルドを使ってみようという訳だ。