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館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

JBウェルド 「溶接のように強い」は本当か? 2

マスタング レストア

こんにちは。

 

2枚の鉄板を突合せ溶接で繋ぐとき、お互いの間を1.5mm~2mmのギャップを開けて溶接するのが一般的であると前回書いた。それを点溶接すると溶接後はギャップが0.15~0.2mm小さくなる。これは実際に僕がノギスで計測した経験値だ。理由は溶接部が融けて固まる時に縮むからである。

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この縮みが重なって、いつの間にか大きなひずみや変形になる。

ならばこの縮みを妨げればひずみは起こらないはずだ。

 

そこで考え付いたのが「溶接のように強い」と言われる強力接着剤JBウェルド(商品名オートウェルド)だ。

こんなテストピースを作ってみた。

一方の鉄板の裏に小さな鉄板の半分をJBウェルドで接着する。

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反対面から見ると、小さな鉄板が大きな鉄板からはみ出している。

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溶接する相手の鉄板にはプラグ溶接用の穴を明けておく。

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プラグ穴を溶接する。これで二枚の鉄板はガッチリ固定されたわけだ。

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それではいよいよタックウェルド(点溶接)をしていく。

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これはいけるか?と期待を寄せていたが、10か所点付けしないうちに接着面が剥がれ始めた。

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結局点溶接を半分もしないうちにすべての接着が剥がれた。

しょせんプラスチック、鉄の収縮力の前にはなすすべもない。

 

ケミカルを過信しないことだ。