館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

素晴らしき寺中生

こんにちは。

 

きょうは午後から寺津中学の1年生たちが校外学習にやってくる。

本来なら仕事の手を取られるのでちょっぴり面倒な依頼なのだが、寺津中の生徒たちは毎年とても好感の持てる子たちが来るので受け入れることにしている。

 

寺津中学は西尾市でも南のはずれにあって、一色町吉良町と合併する前は最南端にあたる中学だ。

生徒数は市内の他校に比べればうんと少ない。その分先生の目が届くというか、とても素直で礼儀正しい子たちが多いと思う。

 

今回も先に美術館の見学をしてもらってその後質問を受ける。

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たいてい聞かれることは決まってくるのだが、今回の生徒たちはちょっと違った。

 

「いいアイデアを出すのに何か秘訣はありますか?」という質問があった。

おもしろい切り口である。

僕は「掃除をするといいよ。」と答えた。

 

僕はアイデアに詰まった時など庭の掃き掃除をすることがある。机の前で悶々と考えていても出てこないものは出てこない。そんな時、掃除がいい。しかも頭を使わない単調な掃除がいい。

身体を動かすことで血の巡りが良くなり、気分もリフレッシュされるので、ふっといいアイデアが浮かぶことがある。

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続いて、「このお仕事を始めて思い描いていたのと現実との間にギャップはありますか?」という質問。

こんなの中1の質問とは思えない。もちろんあると答えたが、あるからこそ理想に近づくために頑張るわけだ。

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最後にこんな質問があった。

「今のお仕事の将来性をどう思いますか?」

大人がタジタジするような質問だ。僕はあると答えた。西尾市も愛知県も観光、とりわけ外国人観光客の誘致に本腰を入れ始めた。僕はうちの出番だと思っている。

 

中一の彼らは僕が想像する以上に大人だった。考えることはしっかりしているし、礼儀正しく、しかも謙虚である。

タメ口しか利けない大人よりはるかに爽やかで神々しい。

むしろ教えられたのは僕の方だ。天狗にならず謙虚に生きよう。卑屈にならず前を向いて歩こう。

 

最後に生徒の一人が握手してくださいと言ってきた。

相手がいくつでもファンは嬉しいものだ。

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彼らを見ていて日本の将来は明るいと思えた。