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館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル11 取付け2

こんにちは。

 

いよいよ右クォーターパネルのレプロ溶接を行う。

パネルワークで一番厄介なのが溶接ひずみだ。その溶接ひずみを何とか減らせないものかといろいろ実験をやったがことごとく徒労に終わった。

mikawakougei.hatenablog.com

 

この時の記事の最後にあるアイデアが浮かんだと書いた。

つまり、こうだ。

 

物の書に寄ればアーク溶接の温度は4000度以上になるらしく、鉄は瞬間に溶けてお互いにくっつく。この時鉄は熱膨張していて常温に冷えるときに収縮をするわけだ。これは防ぎようがない。そしてこの収縮がひずみの原因になるわけだ。

僕が思いついたのは、だったら収縮した溶接部分をまた伸ばせばいいじゃん、ということなのだ。

 

どうするかというと、溶接部を叩いて潰すのだ。潰した部分は横に伸びるという訳だ。

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これは溶接部を拡大した写真。鉄板のギャップに数字が書いてあるが、これは溶接前の隙間寸法だ。

たとえば中央の溶接部の上に1.8、下に2.0と書いてある。溶接後は、このすき間がそれぞれ1.6と1.8になっていたとする。これが元通り1.8と2.0になるように溶接部を叩くのだ。

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そのまま叩くと溶接部が割れることがあるので溶接部をマイクロバーナーであぶって焼きなまししてから当て金とハンマーで潰すのだ。

一つ溶接したらバーナーであぶり当て金とハンマーで溶接部をつぶす。

手の届く場所なら一人でやるが、両手で届かないところはカミさんか息子の手を借りて行う。

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バカげているほど途方もなく手間のかかる作業だ。

 

こんなことをプロのレストアラーがやるわけないわな。