館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル14 交換完了

こんにちは。

 

内側の防錆塗装、制震塗装が完了して内側はこれで終了。次は外側の塗装準備だ。

剥がしかけの塗装をワイヤーサンダーで綺麗に落とす。

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どうです?ぱっと見には溶接部がほとんど分からないでしょ? 正直、我ながらよく出来たと思う。

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塗装の密着向上と錆防止のためメタルレディー処理を行う。

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継ぎ目が分からないほどの仕上がり。

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溶接は大成功だ。目立ったひずみは無い。

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実はこの後、僕の友人が73年型のマッハ1をボデーレストアしてもらったレストア屋さんにこの車を見てもらった。

所沢市のレストア屋さんで、出張費3万円を払っての見積り依頼だ。

 

僕の所沢の友人が150万円でボデーのレストアをしてもらったというので、この後のレストアをお願いしようと思ったからだ。ここではJさんと呼ぼう。

Jさんは僕の仕事を見て驚いていた。 青い極薄手袋を着けてクォーターパネルを何度も撫でながら、「器用ですねぇ、よくここまで出来ましたね。」と言った。

と同時に、「我々プロはこんな長い溶接はしません。それにこんなカーブの溶接もしません。溶接は普通直線です。」のようなことを言った。

そしてパッチはできるだけ小さい方がいいとも言った。

 

そして肝心のレストア費用であるが‥、

ここまでやると500万円はかかると言われた。しかもパーツ代抜きで。さらに全塗装だけでも100万円からと言われたのだ。

 

話が違う。僕の友人は150万円でやってらった。

 

後で聞いた話だが、友人のレストアはJさんがレストア屋を独立開業して初めての仕事だったのだ。クォーターパネルを交換するような大手術ではなかったものの、予想外に手こずって懲りてしまったらしい。

レストア工賃が大幅に値上がりしてしまったという訳だ。

そんな費用出せるわけない。

 

僕の楽をしたいという希望は断たれてしまった。