館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 左クォーターポスト裏板6

こんにちは。

 

今回は裏板の側面とフランジ部分を作る。「左クォーターポスト裏板4」で点溶接した側面板をしっかり溶接していく。

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できるだけ入熱を避けるために瞬間的な点溶接を時間を空けて行う。

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それでも切れ目の半分ほどを溶接しただけなのに、ご覧の通り、元の型紙に比べてこれだけ反ってしまっている。板が曲がるのではなく、面が曲がってしまったのだからすごい力だ。これはもう、修正のしようがない。 仕方ない、作り直しだ。

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曲げ型の赤い線はRの始まりを示す線だ。これに鉄板の曲げ始線を合わせて叩く。

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一枚ずつ曲げてはずらしていき、角度を変える。

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そのまま叩くと曲線ではなく折れ線になってしまうため、一旦曲げてから両脇に塩ビ板を挟み、中央を叩くと‥、

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下のようになんとか曲面になってくれた。

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オリジナルから採った型紙を当てながら一発溶接したらハンマーで叩いてひずみを修正するという手間のかかるやり方で溶接していった。

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ひずみが蓄積してからでは修正は不能だ。

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R部分の溶接が終わったところ。ベニヤで作った型に合わせる。

これなら使えそうだ。

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さらにハンマーで叩いて正確な曲面にしていく。

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オリジナルに対して誤差は0.5mm以内を目指す。

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中央の隙間はオリジナルの変形が原因だ。

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必要な形に切断する。

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まだまだ続く。