館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 クォーターポスト表板1 無残 !

こんにちは。

 

裏板の丸ごと製作が終わり、表板の修復にかかる。

ところが当初の予想を遥かに超える、見るも無残な状態。もはやパッチで修復などといえるレベルではない。

補修溶接だらけで表面はケロイド状態。しかも裏板を外すために溶着を削ったら大きな穴だらけ。

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裏側は浮き錆が塊になっている。

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見るもおぞましい錆穴。もう、絶句するしかない。

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ロッカーパネルにも穴が明いている。

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さあ、どうやって修復しよう。レプロは発売されていない。

裏板同様、自分で作るしかないか。

 

どうやって作るかはおいおい考えるとして、まずは採寸だ。

透明塩ビ板をサイドラインに合わせて切り、磁石でフランジ部分に当てて、極細マジックで形をトレースする。

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ドア側の面のラインもトレース。

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オリジナルには5~6センチ間隔で印を付け、断面形状を測定する。

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下準備が大変だが焦ってはいけない。修復にはデーターづくりが非常に重要だ。