館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

F教授

こんにちは。

 

きょう、大学時代の恩師、F教授が来館。

教え子がどんな仕事をしているのか見に来てくださったのだ。

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F先生は僕たちが大学4年の時、ゼミでお世話になった先生で、当時はまだ講師だった。僕達学生と比較的年が近く(10歳くらい年上)、兄貴のような存在だったので冗談を言ったりからかわれたりと、学生には慕われていた。

 

僕達の研究テーマは旋盤に見立てた器具で8の字をトレースして、トレースする時間と8の字から外れるミスの回数が作業回数とともにどのように熟達していくかを調べるものである。

研究室は2階建てプレハブハウスの2階にあって、外階段を上がって中に入ると、夏はクーラーの無いプレハブはかなりの暑さ。

窓を全開にしても額の汗がしたたり落ちた。こんな環境で30分間、地味な作業に集中するのである。

 

4年生の夏休み、ゼミ旅行があった。ゼミのメンバーとS教授とF講師で福井県若狭湾の水晶浜に一泊二日で行くのである。

僕とバイト仲間の数名はバイトを優先してこのゼミ旅行に行かなかった。

このことは僕の在学中に最も悔やまれることだった。

目先の稼ぎにとらわれて人生に一度しかない卒業旅行をないがしろにしたのだ。

 

もし、このゼミ旅行に行っていれば、先生や友とどんなに楽しい思い出が出来たことだろう。

 

 

当時の名城大学はそのブランド力を高めるために多方面から優秀な教授や講師を抜擢していた。

そのためそれまでいた講師の先生は、外から来た優秀な先生の下になって居づらくなり、ずいぶん辞めていったらしい。

 

その中でF先生はひたすら勉強をされ、教授にそして最後は工学博士、名誉教授にまで上り詰めた。

現在は退官され第二の人生を歩まれている。

 

F先生の足跡を祝福せずにはいられない。