館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 デッキリッドヒンジの取り外し1

こんにちは。

 

左クォーターパネルの交換をしようとしてオリジナルクォーターパネルを外したら、あちこち酷いことになっていて、ここまでにクォーターポストやインナーフレームの修復をしてきた。

これから左インナーフレームとバックウインドウビームの修復をしようという段になってデッキリッド(トランクの蓋)ヒンジが邪魔になってきたのだ。

 

これが付いたままでは十分な錆取り修復ができない。そこでヒンジを外すことにした。

ヒンジにはデッキリッドの重さとバランスするバネ、トーションバーが取り付けられている。まずはこれを外さないといけない。

バネの一方はヒンジのアームにひっかけられ、

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もう一方の端は反対側のヒンジの切り欠きにひっかけられている。

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とは言っても手で簡単に外せる代物ではない。バネの力は強力でヘタをすると怪我をしかねない。そこで取り外しツールを作った。

ステンパイプにひっかけのパイプと爪を溶接したものだ。パイプにバネの端を入れ下に引く。

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アームの切り欠きからバネが外れ、

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切り欠きから外れたバネを一旦アームに預け、

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ツールをアームの反対側にかけ直す、爪は鎖を半分に切ったものを溶接したのである。針金なんてバネ力に勝てない。

バネをひっかけて下に逸らせ、左に外せば取り外し完了だ。

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反対側の切り欠きのひっかけを外せばバネは完全に外れる。

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