館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 デッキショルダーの修復5

こんにちは。

 

ちょっと間が空いてしまった。実は忙しくて夜時間の無いときはなかなかレストア記事は書いていられないのだ。

レストアの記事はそれほど時間を食う。

 

さて、「修復1」でショルダーの壁部分を作り始めた。8月14日の記事だ。

 

壁を切り取る前に曲線の型を取ることにした。修復というからには元の形状を保存しておかねばならない。

基準はリヤフレームの上面だ。

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横方向の位置決めは鉄板をアングルに曲げてインナーフレームに固定、位置を出して2枚のアングルをスポット溶接する。

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オリジナルの壁を切り取る。

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裏面。鉄板の接触面は当然錆。

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新しい壁部分を当ててみる。が、オリジナルとカーブ、縦の折れ線が微妙に違う。その差最大1ミリくらい。

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その1ミリが気に入らないので修正する。まずはカーブの部分。

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折れ線の部分はこんな道具を作った。上にあるのがこれから修正する壁部分。金型で挟んでハンマーで叩き角度を修正する。

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作業台の上で固定し、縦の棒をハンマーで叩くのだ。

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修正の終わった新パネル(下)とオリジナル(上)。

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オリジナルに固定する。位置の基準は右側のショルダーから取る。

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溶接ギャップは1~1.5mm。点溶接を開始。

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これを繰り返し、シーム溶接が完了。

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サンダー仕上げ。黄色のマスクテープが貼ってあるのはサンダーの火の粉が壁にこびりつかないようにするためだ。

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次は丸い飛び出し部分の修復だ。