館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

Dynacorn フルクォーターパネルライン修正7 テールライン修正金型

こんにちは。

 

Dynacornのかなり良く出来たレプロであるが、そのまま取り付くほどお人好しな製品でもない。 寸法が違ったりラインが違ったり、わずかなことだがオリジナルと違う部分はたくさんある。

今回修正するのはテールの部分。オリジナルのテールを真横から見ると写真のように}で示したラインが少し山になっている。

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この後に続くクォーターパネル・エクステンションというアルミ製のパーツも同じようにカーブしている。

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それに対しレプロは直線。その差1.5mm~2mm。つまりレプロはデリカシーに欠けるのだ。

パテで合わせられる範囲なので気にならない人はそのままで一向に構わない。だけど僕は長期間パテによるクラックを防ぐ意味合いで、出来るだけ板金で修正したい。

もちろんプロはこんな手間仕事絶対にやらないだろう。僕だってプロならそうかもしれない。だけど自分の車だ。そこまでやるさ。

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オリジナルから採った型紙を元に金型を作る。

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金型はオスメス1対要る。

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金型のカーブはワークのスプリングバックを想定して少しきつめにしておく。

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ファストバックの上のラインとテールの縦のラインは直角ではなく、鋭角だ。しかも部位によって角度も違う。型紙の数字は90度からの角度だ。

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連続して角度が変わっていくのがお分かりいただけるだろうか。

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オス型のラインを削りだしている。

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これで準備は整った。