館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

屋根のコーキング

こんにちは。

 

情けない話だが、我が家は雨漏りがする。ずいぶん前からで、静かな雨なら問題は無いのだが、大雨の日や吹き降りなど、階段ホールの天井からぽたぽたと雨漏りする。そのため天井クロスはシミだらけだ。

セキスイカスタマに診て貰ったら、小さなコーキングのひび割れや瓦の割れを指摘されて、瓦全部とバルコニーの防水シートを交換するように勧められた。その額1200万円。

 

先日、と言っても2か月ほど前になるが火災保険の調査士に診て貰う機会があった。

診断士が見つけたのは手抜き工事だった。

 

イズステージにはスカイバルコニーという3階のバルコニーがあって、切妻屋根を切り取ってバルコニーにしたような景観が非日常のリゾート気分が味わえて僕のお気に入りだった。

その破風と瓦の突合せ部分が、通常ならコーキングされていなければならないのに何もしてないのだ。

調査士は「多分雨漏りの原因はここですね。」と言った。

セキスイカスタマなど、屋根にも上がらずに瓦の交換を勧めてきたが、さすが診断士だ。ここに住んでいる施主だって25年間一度も見たことは無い。

 

見える場所でないだけに、やりにくかったのかコーキングしないで手抜き工事をしたのだ。

すき間は5センチくらいあって瓦の突合せ部分は5センチ奥。これではシリコンガンも届かずやりにくいと判断してやめちゃったわけだ。

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カミさんに梅雨入り前にやってと頼まれ、美術館が終わるのを待って屋根に上がった。

すき間が大きすぎてこのままではシリコンコーキングができない。2センチ厚のスポンジテープを2本接着、それでも足りないので隙間にバックアップ材を押し込んでようやくシリコン完了。

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そうして反対側の破風もご覧の通りコーキングが一部未施工だ。

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ここにもバックアップを入れてコーキングした。こんなとこ、普通見ないからね。

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最近レ〇パレスが建物の手抜き工事で騒がれているが、手抜き工事は多分どの建築でもあるんじゃないだろうか。

設計と現場のモチベーションは違うんだよ。