こんにちは。
きょうは当館の目玉の一つ、巨大万華鏡スフィアのリフレッシュをした。通路の保護シートを新しく張り替えたのだ。
スフィアの内壁は床も含めて全て鏡、ガラスだ。通常大きな万華鏡はガラスではなくプラスチック製の鏡を使うことが多い。だけど三河工芸ガラス美術館では全てガラス製。
なぜガラスにしたかと言うとプラスチックの鏡は面がひずみ、像が乱れるからだ。
ガラスとは言っても土足で踏めば傷もつくし、割れることだってある。
そのため人が歩く通路だけ鏡の上に透明シートが張ってあるのだ。透明シートは鏡の傷つき防止と、人がスリップして転倒するのを防ぐ効果もあるのだ。
例年、年末の休館日を利用して張り替えていたのだが、今年はいろいろあって真夏の今日になってしまった。
大勢の人が歩いて傷だらけになり、白く濁った床。
シートを剥がす。下からはクリアに澄んだ鏡が出てくる。
裸の鏡だとこんなふうに映る。
残念ながらこのままにはしておけないので新品シートを張る。わずかにクリアさは失われるものの交換前に比べれば一目瞭然。宙に浮くような感覚だ。
夜のシーンも鮮やか。
作業してみて冬よりも夏の方がやりやすいと分かった。夏は高温のため樹脂が柔らかく、シートを貼る両面テープの糊も軟らかいため剥がしやすい。また、シートも硬くないので伸ばしやすいのだ。
明日は一年で最も眺めの美しいスフィアだ。
クリヤになったぶん、超ミニスカートの方は撮影時ご注意ください。(笑)