館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

換気扇フードの交換2

こんにちは。

 

きょう、良く晴れたので先日の台風21号で飛ばされた換気扇フードの取付けを行った。

このところ天気が安定せず、雨続きだったので取付けができなかったのだ。外壁が十分乾燥していないとコーキングが密着しないからだ。

 

換気扇用穴にはまっていた木枠はボロボロに腐って使い物にならないので新しく作る。

使うのはパイン集成材。硬くて強度がある。

集成材を既定の寸法にカット、小口(切り口のこと)にPOR-15を塗る。小口は木目のある面と違って導管、つまり細い管が無数に明いていて、そこを樹木の水が通るようになっていたのだ。だから水が入りやすく、腐りやすい。

そこへ水が入りにくくするためにPOR-15の防水塗料を塗るのだ。

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木枠を正確に組み立てる。腐った木枠には鉄製の木ネジが使われていて、どれもボロボロに錆びていた。 今回は全てステンレス製を使う。

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組み立て終えた木枠。

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で、これで終わりではない。全体をPOR-15で塗装するのだ。水が浸みないためだ。

クリヤを使ったのは将来木枠が腐っているかどうかが見えるようにするためだ。

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木枠にコーキングを塗ってフードとの隙間に雨水が入らないようにする。

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コーキングを塗ったらすぐにフードを乗せる。変形したフードを直すより、新品のフードを取り付けることにした。

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さらにフードの上から四角に切り抜いたフードよりもひと回り大きい塩ビ板を接着する。 これは壁に取り付けたときのコーキングのバックアップだ。

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さぁ、いよいよ取り付けだ。

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ここは3階、外に足場はないので室内から作業を行う。幸い窓から換気扇穴が近いので二人で作業すれば何とかなる。

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あらかじめ木枠にワイヤーひもを取り付けておき、まず、換気扇穴の周囲とフードバックアップの内側にコーキングを塗って、ひもを壁の外側から換気扇穴に通し、カミさんに持ってもらう。

僕が木枠とフードを片手で持ち、もう一方の手で壁につかまりながらフードを外側から穴にはめ込む。

このとき、カミさんにもワイヤーひもを引っ張ってもらってうまくはめ込むことができた。

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カミさんにひもを引っ張ってもらっている間に僕は木枠を鉄骨にビス止めする。もちろんビスはステンレス製だ。

換気扇を取り付ける。

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元通り、いや、元通り以上の品質に修理できた。

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30年くらい持つかな?