館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クオーターパネルハンダ取り

こんにちは。

 

マスタングのリヤクォーターとルーフは境目無くつながっているが、塗装を剥がすとハンダが盛ってあるのが見える。グレーの部分がそうだ。実際にはルーフ(天井)とクォーターパネルはここで継いであって継ぎ目が見えないようにハンダを盛って滑らかに仕上げているのである。

旧車はマスタングに限らずみんなこの方式をとっている。

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現代の車はたいていルーフとクォーターパネルの継ぎ目を隠さず、トリムでつなぎ目を塞いでいる。

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この方式を最初に採用したのはホンダシビックだと思う。コストカットのためだと思うが、最近見慣れてきたものの、やはりカッコ悪いなぁと思う。

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前置きが長くなったがハンダを除去しないとルーフとクォーターパネルが分離できない。用意するのはバーナーとワイヤーブラシ、それにウエスだ。

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バーナーでハンダをあぶりながら軟らかくなったところをブラシで掻き落とす。

仕上げは熱して融けたハンダをウエスで素早く拭き取るときれいに取れる。

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ルーフとクォーターパネルは板金なので溶接部には浮いたところが時々ある。ハンダ付けはフラックス(酸)を使うので板金の合わせ目にしみ込んだフラックスが合わせ目を錆びさせる。

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僕がハンダ盛りをやめてパテ仕上げを選んだ理由はここだ。

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さらにスポット溶接外しを続ける。