館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

本日最後のお客様

こんにちは。

 

きょうも寒い日だったが土曜日ということもあり、たくさんのお客様があった。当館の入館は午後5時までである。が、5時を少し回った頃に若い女性の二人連れがやってきた。

「まだ、入館いいですか?」と聞いてきた。

終了時間を過ぎているからと言って遠くから折角来てくださったお客様を無下に断ることはしない。

「大丈夫ですよ。少しくらい。」と僕。

「やさしい♪」と笑うお客様。

 

見れば二人の女性、少し息せいて見える。肩で大きく息をして額が汗ばんでいる。

「お客さん、バスで来たんですか?」と聞いた。 バス停からここまで500メートルほどあるからだ。

 

「いぇ、バスに乗り遅れちゃって。」

「乗り遅れたって‥、もしかして西尾駅から?」と僕が聞くと、

「はい。ここまで走ってきました。」

 

西尾駅からここまで5~6キロメートルはある。閉館時間に遅れまいと、走ってきたのだ。

僕もカミさんもそれを聞いて驚いた。と、同時にとても嬉しくなった。

「閉館時間を多少過ぎてもいいからゆっくり見てってね。」と彼女たちに告げた。

 

だけど、ちょっと待てよ。バスに乗り遅れたということは帰りもバスだ。

バスの時刻表を見ると「六万石くるりんバス」は西尾駅行きの最終が5時24分。

間に合わない。

名鉄バスが5時42分だ。今、5時25分。ここからバス停まで10分ほどかかる。

 

ゆっくりしてとは言ったもののバスの時間があるのでそのことをお客様に伝えに行く。お客様はスフィアの中で楽しそうに写真を撮っていた。

f:id:mikawakougei:20190210044125j:plain (イメージ)

 

「お客様。お帰りはバスですか?」と僕が聞く。

「はい、そうです。」

「バス停までは10分かかりますよ。今なら42分のバスに間に合いますが‥。」

「ありがとうございます。もう、行きます。」

僕は彼女たちが道に迷わないように地図を渡して見送った。外は夕暮れが迫っている。

 

短い時間だったが楽しんでいただけただろうか。

もし、きょうのお客様がこのブログを読んでくださっていたなら次回来られた時にはフロントに声をかけてくださいな。

 

何かサービスさせていただきますよ。