館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クオーターパネル全長伸ばし1

こんにちは。

 

きれいに成形された右クオーターパネルの全長を伸ばすという、とんでもない作業から着手する。

伸ばすのは1.5mm~2.5mmほど。

わずかそれだけ? などと侮ってはいけない。

現代の日本車はドアギャップが通常4~5mm。当時のマスタングは5~6mmだ。それがこの短さが加わると8~9mmとなる。これでは見苦しい。

クォーターパネルのドア側リップを伸ばして全長を伸ばす。伸ばすための工具を作った。

ドローハンマーだ。右の丸く黒いものは僕が中学の時に母に買ってもらった天体望遠鏡のウエイトだ。ウエイトの穴に鉄筋を通し、

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先端にかぎ爪の形の金具を溶接する。このかぎ爪でリップを伸ばしていくのだ。

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いきなりこの道具でリップを伸ばそうとすると多分クォーターパネルの側面が変形してしまう。変形を抑える目的で金型を作る。

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この金型でレプロの鉄板を抑えながら先ほどの工具で伸ばしていく。

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はたしてうまくいくか?