館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

青春の探し物

こんにちは。

 

今週はずっと探し物をしている。

ちょっと前にもお話したが地元ケーブルテレビの取材が入っていて、収録に備えていろいろ用意して欲しいものを言われている。

それは僕が高校時代に描いていた漫画と天文部の時に発行していた「ベガ」という機関誌だ。サービス精神旺盛な僕はいい番組にしようと、ずっと探していたのだ。

「ベガ」は未だ見つかっていないがマンガの原稿は見つかった。

 

 

僕は高校時代、漫画家になる夢を持っていた。

特に好きだったのが手塚治虫石ノ森章太郎白土三平だが、実は西谷祥子も好きだった。

西谷祥子先生は美少女漫画の先駆で顔中目だらけ。目の中はキラキラ星だらけという典型的な少女漫画。

僕には3つ年上の姉がいて、姉の読む「セブンティーン」や「マーガレット」といった少女漫画雑誌を盗み読みしていたのだ。とりわけ西谷先生の描く美しい顔に感動した。

そんなわけで僕の描く漫画も西谷先生の影響を強く受けている。

 

当時、雑誌で投稿漫画を募集していて、採用されると雑誌に掲載されるだけでなく、賞金10万円のほかプロの漫画家への道が開けるとあって、僕も投稿漫画を描き始めた。

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投稿漫画はちゃんと決まりがあって、ケント紙に2Bくらいの柔らかい鉛筆で下絵を描き、その上からペン(万年筆のペン先)を使い、墨汁か黒インクで墨入れする。アミにしたいところは青く塗る、という決まりがあった。

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青春ラブコメ、SF冒険もの、サスペンス。

タイトルは幾つか思いついて描き始めるのだが、なにぶん人生経験の浅い高校生のこと。シナリオが描けずに最後まで完結することは無かった。

 

それでも何かに向かって夢中になった青春の日々。これはその証。捨てられずにいる。

 

何かに夢中になれる青春。その心は今も変わっていない。