館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

光彩が故障?

こんにちは。

 

一昨日のことだ。閉館後に館内の点検をしていると作品の一つ、スーパーステンドグラス「光彩」の動きが止まっていることに気づいた。

スーパーステンドグラス「光彩」は、ティファニーに代表される一般的なランプシェードと違い、メカで制御され、シーンが変わるストーリーを持ったランプだ。

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高原の湖の一日をシーンを変化させながら描いている。

夜明け-さざ波がきらめく昼間-夕暮れ-星が瞬く夜-夜明け

と、シーンが切り替わる。なかでも見所は夕暮れのシーンだ。

空が茜に染まり、雲が流れ、やがて薄暮の紫、紺色へと色が変わる。

 

そのシーンが昼間のまま止まっていたのだ。これは僕が見ないと気づかない。

つまりシーケンスが止まっているのだ。

 

作ったのは僕なので、何が原因かすぐにぴんときた。シーケンスを動かすモーターが止まっているか、モーターとの連結が緩んでいるかのどちらかだ。

 

重たい「光彩を工房まで下ろして分解する。

 

とても複雑な構造なので、分解するだけでも思い出しながら慎重にやらねばならない。

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やはり、モーターが動いていない。モーターの故障だろうか?

あちこち点検しているうちにモーターが動いた。

 

結局、原因は分からずじまい。元通りに組み立てて展示台に戻した。

だけど原因の分からない症状は再発しやすい。

 

プロセッサーを使ったシーケンサーに交換することを考える時期かもしれない。