館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

展示台コンセント工事

こんにちは。

 

巨大万華鏡スフィアの横にある展示台にコンセントを付ける。

ここにはガラスのカエルが泳ぐ「シンクロナイズドスイミング」やステンドグラスの駅舎といった作品が展示してあるが、これらは全て光ったり照明されたり動いたりするので電源が必要だ。

これまで電源を一つのコンセントから延長コードでそれぞれの作品に配電していた。

だから電線がごちゃごちゃしていてすっきりした展示とは言えなかった。

きょうはテーブル用のコンセントを設置して配線をスッキリさせよう。

 

展示物をすべておろして作業開始。

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展示台に指定された形状の穴を明ける。

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そこへ埋め込み型コンセントを取り付ける。

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取り付けたコンセントは全部で5個。これで展示台の上を余計な電線が這わずにすっきりする。

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どうです?かなりきれいになったでしょ?

なんとか夜明け前に終えることができた。(笑)

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現在、毎日のように美術館閉館後にアップグレードの作業をしている。

なぜか?

VR動画配信のためである。少しでもきれいに見て欲しいからなのだ。

 

この動画は世界に向けて配信する。

昇るオリオン改良完了

こんにちは。

 

一昨日、昇るオリオンの改良が完了した。

「昇るオリオン」とはガラス積層の作品で、中に星となる気泡と通常は見えないオリオンの絵を封入した作品。

オリオンの絵を浮き出させるブラックライトが衰えてきたのか、絵がはっきりしなくなっていた。

 

iPhoneで撮ると、ここまで写るが、実際の目ではよくわからなかった。

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LEDブラックライトも今ではかなり進歩していろんな波長があって、出力も強くなった。 今どき蛍光管でもないか?という気持ちがあって、思い切ってLEDに交換したのだ。

こちらがアフター。ビフォーよりもかなり見た感じはくっきりした。もっと明るくしたければLEDの数を増やせばいいが、余計な青が強く出るのでこのあたりでよい。

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このオリオンは時間とともに薄くなり、

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最後は全く見えなくなる。そしてまた時間とともに現れてくるというファンタジックな作品だ。

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カミさんいわく、背景が透けて見えて展示方が良くないんじゃない?実際むこうにオリオンの作品もガラスに映りこんでいる。

片側からだけ見えればいいので、後ろを黒い衝立で隠してみたら?

 

というわけで、近いうちそうしてみようと思う。

思い出せない!

こんにちは。

 

スフィアのニューバージョンを制作するにあたって装置の不具合か所を修復する。

これまでに経年変化により、LEDが暗くなったり切れていたりするところがある。

 

そこで先週、一部新しいLEDに交換したのだが、1週間で切れてしまった。

どうやら過大な負荷がかかるようだ。

だけど回路が分からない。忘れてしまっているのだ。

 

古い資料を探しまくって美術館建設当時の図面を見つけた。

全て僕が書いたものだ。

下の図は鳥観図で2階フロアと巨大万華鏡、彫刻鏡の部屋の配置を設計していた21年前のもの。

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そして見つけた配線図の一部。

もう、ほとんど忘れかけていたが、この図で少しずつ思い出した。

当時の僕はLEDに合う電源が見つからなかったので、LEDを直列につなぐことで駆動電圧を合わせようとした。

当初はそれでもかまわないが、しばらくするとLEDのばらつきで一部のLEDに負荷がかかるようになる。

そして最終的にはそのLEDが切れる。すると直列につながれたLEDはすべて消えることになる。

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当時の僕はLEDの特性を知らなかったのだ。

それを今から正していくが、かなりの時間がかかりそうだ。

 

当分、趣味はお預けだな。( 泣 )

凄いという言葉では足りないすごさ

こんにちは。

 

皆さんもすでにご存じの通り、池江璃花子選手が4冠を達成しましたね。

白血病を発表してからわずか1年。

もう、テレビでもラジオでもたびたび報道、称賛されているので僕がここでその努力を讃えるのは言葉足らずになるので敢えて書きませんが、すごいという言葉では言い表せない努力と精神力です。

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僕たちも日々、仕事に頑張っていますが、池江さんのはちょっと次元の違う頑張りです。想像できません。

 

白血病と言えば20~30年前までは不治の病とまで言われていましたので医学の進歩は目覚ましいものがあります。

僕の知り合いにも白血病で闘病、緩解した方がいらっしゃいますが、その辛さは筆舌に尽くしがたいようで、あの辛さを繰り返すのなら2度目は死んでも構わないとまで言っていました。

医学がこれだけ進歩してもまだまだ難病と言えるようです。

 

ともあれ、今白血病で闘病している方にとってはとてつもなく励みになったんではないでしょうか。

頑張れば必ず報われるというものでもありません。

でも、頑張って困難を乗り越えた、映画のような出来事です。

 

池江さん、本当に良かったね。

でも、無理をしないでくださいね。

昇るオリオン改良

こんにちは。

 

昇るオリオンを改良中。

このところ毎晩作業しているのだが、そう、すんなりとはいかない。

 

だけどきょう、ブラックライト蛍光灯を完全に取り外してしまった。

こうなったら早くLEDブラックライトに交換して配線としないと展示ができない。

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この配線が非常に手間がかかるのだ。

ブログなんぞ書いてる場合ではないのだ。

今夜はこれが終わるまで寝るわけにはいかないのだ。

 

では、この辺で。

防草シート張り

こんにちは。

 

閉館後昨日までに草取りを終えた蔵の裏に防草シートを張る。

防草シートの幅は2メートル。

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シートを購入したのは2年ほど前だが、なかなか施工出来ずにいたのだ。

なぜかというとなかなか施工が難しいからだ。

まず、地面と地中に大きな石が混じっていたら鋲が入らない。さらに地面を平たんに均す必要がある。

こんな条件はすぐには整わない。

 

ともかく、敷いてみて長さと幅を見る。

蔵の石垣は接地面が凸凹なのでそれに合わせて切る必要がある。

専用の鋲を打つ。1メートル間隔で打つよう指示がある。

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素人が暇を見つけてやるんだ。そんなに丁寧な仕事はしていられない。とりあえず長さと幅を合わせて鋲を打ち終わった。

 

作業を始めて1時間ちょっと。もう、暗くて見えなくなった。

この上に砂利や砕石を敷いてシートを覆うと日光による劣化が抑えられて長持ちするという。

近いうちにそれもやろう。

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僕の母など、年中草取りをしていた。

うちはもともと農家で美術館をやる前は広い敷地は舗装もしておらず、土の地面だったので草が年中生えた。

隅から草取りを始めて全て終えるころには始めた場所はすでに草がびっしり。

だから母は年中草と追いかけっこをしていた。

僕らは日々の仕事に追われているので草取りは非生産的だ。とてももったいない時間なのでできれば草取りの時間は少ないほうがいい。

 

それにはお金と作業時間がかかるけど。

池庭の松

こんにちは。

 

美術館閉館後、すぐに松の施肥をした。

枯山水の池庭の松で何年か前に病気で枝枯れし、一部の葉が無くなってしまった。

冬の寒い時期に石灰硫黄合剤を散布するようになって病気らしい病気は出ていないが、枯れた枝はそう簡単には戻らない。

樹勢を良くしてやろうと施肥を毎年行っている。

 

このところ雨が多く、草の成長の勢いは凄い。

肥料を撒く前に除草をしなくてはならない。

カミさんと二人で必死に除草すること1時間。なんとか松の根の周りは草取りができた。根を張るジジンコ(このあたりの言い方で竜の髭のこと)や、シダがはびこってとても手間がかかったのだ。

 

肥料は種かすと大きい粒の遅効性化成。どっさりやって松に力を付けさせる。

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もう少し作業したかったが、あたりは暮れてもう見えない。

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小枝と葉が枯れて無くなり、芯だけになったみすぼらしい枝。

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20年くらいすれば元の姿に戻せるだろうか?

 

気の長い話だ。(笑)