館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

リヤガラス磨き 完了

こんにちは。

 

セリウムによるリヤガラス磨きが完了した。

完了というか、ここまでで手を打つという感じ。

正直なところ、傷を完全に取るのは難しい。

 

4月30日に汚れ落としから始まったセリウム磨きはほぼ毎日2~3時間、休館日は4~5時間磨くこともあった。

難しいのは熱線のプリントしてある室内側。 熱線をセリウムで磨くと熱線も磨かれて取れてしまうため、熱線部分をマスキングして熱線と熱線の間3センチ幅くらいのみを磨く。

磨きすぎるとその幅の部分だけがへこんでしまうため不自然に見える。

だからここは完全に取り切ることはできない。

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磨き始めて今日で1か月と4日。正直、深くてどうしても取り切れない傷も数か所残っている。

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でも、そのほとんどはガラスの隅で、ウエザーストリップのゴムに隠れてしまうので構わない。

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とにかく頑張ったので爪の引っかかるような傷もかなり消すことができた。

微細な拭き傷も水垢もきれいに取れたので新品同様だ。

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もちろん、レプロの新品が手に入るなら、たとえそれが10万円しても手間暇を考えると買ったほうが得かもしれない。

だけどレプロは必ずしもオリジナル新品と同じ品質とは限らないのだ。

六万石くるりんバス車内広告

こんにちは。

 

きょう、広告会社のセールスマンがやってきた。

うちは看板や新聞雑誌などの広告宣伝は基本的にやらない方針なのだが、今回のセールスはちょっと違った。

美術館前を通る、あの赤い「六万石くるりんバス」の車内広告だ。

初めは当館の方針通りお断りするつもりだったのだが、広告を申し込むことにより、市の収入につながり、しいてはくるりんバスの存続に寄与すると聞いたからだ。

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僕はこの可愛いくるりんバスが大好きだし、美術館前にバス停ができたときは本当に嬉しかった。

このバスがいつまでもこの街を走り続けて欲しいと思っている。

 

広告は運転席後ろの液晶モニターに1回15秒の動画で映し出される。

折しも今、VR動画のPR動画を制作中なので、そちらの動画を編集して使ってもらえる。

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僕はこれを広告とはあまり考えていない。むしろ「六万石くるりんバス」を末永く存続してほしいという意思表示だと思っている。

年間の広告料15万円と動画制作費の6万円は当館にとっては結構な金額だが、市のお役に立てればという思いで快諾した。

 

くるりんバス、いつもありがとう!

メーターパネルレンズ磨き

こんにちは。

 

名古屋の整備士さんに運転席のメーターパネルを外してもらったら傷が付いてしまった。取り外しの時に誤って傷つけたのだろう。

こういうものは丁寧に取り扱ってもらわないと困るのだが。

古い車なので多少なりとも擦り傷や拭き傷はあるものだが、左のレンズの下にはドライバーの先でこすったような深い傷がある。 困ったものだ。

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この傷取りに挑戦する。

いきなりコンパウンドで磨いてもこの深さの傷は取れっこない。爪が引っかかるほどの傷なのだ。

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まず、粗削り#600の水ペーパーで削る。この時、深い傷を完全に取り切る必要はない。さらに細かい番手のペーパーで完全に削り取っていけばいい。

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その都度水できれいに洗い流しながら、#600 → #800 → #1200 →#1500 と細かい番手で磨き上げる。後になって思ったが、最初は #800 からでもよかった。仕上げると磨き傷が残るのだ。

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次いでさらに細かい研磨フィルムで磨く。水を付けながら #2000 → #4000 →#10000 と仕上げていく。

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#10000番で仕上げたところ。

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最後は超微粒子コンパウンドで磨く。この時、もともとの傷のへこみが残っているのが分かった。これは透明に磨き上げないと分からないくぼみだ。

もう一度 #800 番から磨きなおしだ。

この時注意したいのは番手を上げるごとに前の番手の傷が残らないように丁寧に磨くことだ。

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2時間がかりで何とか消せた。

ともあれ、傷はつけないことだ。

灯台の小高い丘 お灯明を作る1

こんにちは。

 

灯台の小高い丘の上に祠があって、そこに赤い鳥居を立てた。

次はお灯明だ。

美術館近くにある楠村の天満宮。とても立派な天神様で、まっすぐに伸びた100メートル以上ある参道の脇にはずらりとお灯明があり、それは見事なものだ。

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灯台丘の祠(ほこら)にも一対のお灯明を作ろう。

4ミリ角の真鍮角パイプに切断砥石で切り込みを入れる。

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それを短くカットする。これが火袋になる。

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これを2ミリの角パイプにはめる。2ミリと3ミリの角パイプはロッドアンテナのようにしっくりはまるようになっている。

火袋の左隣にある小さな角パイプはお灯明の台座の部分、灯篭でいうところの地輪(じりん)という部分だ、ただし、灯篭と違い、お灯明は地中に埋めてあるので、この部分が無いものもある。

僕はアクセントになると思ったので付ける。

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この後、LEDと笠を付ける。

鳥居を作る

こんにちは。

 

灯台の小高い丘の上にある祠。神様をお祭りしてあるんだから鳥居が欲しい。

材木か発砲塩ビで作ろうかと思っていたのだが、いざ作ろうと思うとなかなか面倒だ。

そこでインターネットで探すとHOゲージに使えそうな鳥居があった。

 

この鳥居、3Dプリンターで作ったものらしいのだが、鳥居をランナーから切り離そうとニッパーでカットした瞬間脚がポキン!

もろいなんてもんじゃなかった。

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ミニルーターの切断砥石で慎重に切り離してから色を吹いた。

材料がグレーなので下地に白を吹いてから上塗りに赤を塗った。ちょっと暗めの赤だ。

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これを参道の階段を上がった所へ立てる予定。

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鳥居の後ろの二つの穴には灯篭を立てるつもりだ。

もちろん、明かりも点くよ。

夕日を眺める

こんにちは。

 

きょうは久しぶりに屋根に上がった。

3年ほど前に塗り始めたシティー瓦の塗装がもう剝がれ始めたからだ。

どうも補強のために塗ったスリーエムハケ塗りシーラーと相性が悪いようだ。

瓦の表面を軽くサンド掛けして上塗り補修をする。

きょうはそのサンド掛けをした。

 

ふと西の空を見ると真っ赤に沈みゆく太陽が見えた。

しみじみ夕陽を見るなんてことはそんなにない。

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もうすぐ見えなくなるまで急いで作業をする。

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もう少しで太陽が沈む。

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iPhoneのカメラを望遠にして観察する。

このあと4秒ほどで太陽は見えなくなった。地球の自転を感じる。

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きょうはもう、屋根を降りよう。

オレンジ色の雲

こんにちは。

 

夕方、オレンジ色に染まった空を見て、思わず外に出た。

雲は多いが、西の地平線近くは晴れているようで夕焼けの色だ。

撮影したのは午後6時59分。

暦の上できょうの日の入りは6時57分。日没後2分の空だ。

 

なんて美しい空だろう。

朝ドラ『おかえりモネ』の西島秀俊さん演じる気象予報士、朝岡が言っていた。

空を見て感動するのは心が前向きになっているんじゃないでしょうか、と。

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いい言葉だね。

僕は空を見るのが好きだ。だから都会の空は狭いので田舎の方が好きなのだ。

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この後、空は刻々と色を変え、5分後には西の空は真っ赤になっていた。

明日も晴れだ。^ ^